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ビルボードがYouTubeのムービー再生数も人気アルバムチャートにカウントすると発表

by Alvaro Felipe

芸能メディアのビルボードは、世界的にも影響力の大きいアルバム売上チャート「Billboard 200」で、チャートの集計にYouTubeの再生数が組み込まれるようになると2019年12月13日(金)に発表しました。また、YouTubeだけでなく、AppleやSpotifyなどのストリーミングサービスで配信されるミュージックビデオの再生数も含まれるとのことです。

Billboard 200 to Include Official Video Plays From YouTube, Streaming Services | Billboard
https://www.billboard.com/articles/business/chart-beat/8546247/billboard-200-changes-youtube-video-data-streaming-album-charts

ビルボードによると、2020年1月18日付けのBillboard 200からYouTubeの再生数が反映されるようになるとのこと。YouTubeの再生数は、2013年2月以降からシングル人気チャートであるBillboard Hot 100に反映されていますが、アルバムの人気ランキングにも反映されるのは初めてだとのこと。

by Juja Han

ただし、Billboard Hot 100では、YouTubeユーザーがアップロードした非公式ムービーの再生数も影響を受ける一方で、Billboard 200では公式にアップロードされたムービーの再生数のみがカウントされるとのこと。また、YouTubeだけでなく、Apple、Spotify、Tidal、Vevoで配信されるムービーの再生数もBillboard 200でカウントされる予定となっています。

楽曲のリリースにおいて、CDなどの物理メディアは、年々デジタル配信にとって変わられており、2015年には、全世界でのデジタル配信楽曲の売上がCDの売上を上回ったことが報じられました。

ついに全世界でのデジタル配信楽曲の売上がCDの売上を上回る - GIGAZINE


また、2018年9月には全米レコード協会が、音楽産業の利益のうち4分の3がストリーミング配信によってもたらされていると発表。アナログレコード、CD、ダウンロード販売と進化し続けてきた音楽産業は、音楽やムービーのストリーミング配信が当たり前の時代になっています。Billboard 200でも、既に2013年からストリーミング配信の再生数を集計しており、YouTubeなどでのムービー再生数も集計するようになったのは時代の流れに沿った動きといえます。

ビルボードのハリウッドレポーターメディアグループの社長であるディアンナ・ブラウン氏は「業界の音楽消費の測定を支持する決定的なチャートの管理者として、私たちの目標は、音楽の変化する風景に絶えず反応し、正確に反映することです」と述べ、「YouTubeなどのビデオストリーミングデータをアルバムチャートに加えるというビルボードの決定は、音楽消費市場の継続的な進化と、消費者がアルバム関連コンテンツに接続する方法を反映したものです」と主張しました。

また、YouTubeのグローバルミュージック部門トップであるライアー・コーエン氏は、Billboard 200の集計方法の変更について「人々が何を聞いているかをより正確にグラフに表現する上で非常に重要な瞬間です」とコメント。「ラテンミュージック、ヒップホップ、EDMなど、YouTubeで常に人気のあるジャンルが正当に評価されるようになります。これはYouTubeと音楽業界を結びつける大きな一歩であり、ビルボードと音楽業界全体に感謝しています」と述べました。

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in ネットサービス, Posted by log1i_yk

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