Echoシリーズ最高音質&スマートホームハブ内蔵の「Amazon Echo Studio」で3Dミュージックを聴いてみた
Amazonが第3世代Echoシリーズ最高の音質を誇る「Echo Studio」を発売しました。Amazon Musicでは、映画などでも活用されるDolby AtmosやSony 360 Reality Audioなどの空間音響技術を使用した「3Dミュージック」の配信が始まっており、Echo Studioはそんな3Dミュージックの再生が可能。さらに、スマートホームハブも内蔵しているとのこと。Echo Studioを実際に使って、3Dミュージックの聴き心地やスマート家電の音声操作を試してみました。
Amazon | Echo Studio - スタジオ品質のHi-Fiスマートスピーカー
https://www.amazon.co.jp/dp/B07NQDQWW6/
Echo Studioと第1世代Echo Plusの音質の差が一発で理解できるのが以下のムービー。Echo StudioはAmazonが新たにリリースした「3Dミュージック」を再生しています。Echo Plusは3Dミュージックに非対応なので、HD音質の音楽を再生しています。第1世代Echo Plusは2017年発売なので、差があること自体は当然ですが、複数の音が重なったときの重厚感がかなり異なることがわかります。
Echo PlusとEcho Studioの音質の差はこんな感じ - YouTube
Echo Studioの外箱はこんな感じ。
箱をパカッと開けると、Echo Studio本体はAlexaロゴが入った不織布製の袋に入っていました。
同梱物は、不織布製の袋・Echo Studio本体・電源ケーブル・スタートガイド。
これがEcho Studio本体です。円筒形の丸みのあるデザイン。
持ち上げてみるとこんな感じ。大きさは直径175mm×高さ206mm、重さは3.5kg。
天面中央には2インチの3D上方発射用ミッドレンジスピーカーが搭載。
天面前部にはマイクオン/オフ・音量ダウン・音量アップ・アクションの4種のボタンがあります。
天面の外縁部をぐるりと取り囲むように、スピーカー用の穴があいています。
ボディにはロゴなどはありません。触ってみると、布地に近い手触り。
下段には、低音出力を最大化するためのウーファー用開口部が見えます。この開口部は反対側まで抜けているため、のぞき込むと反対側が見えます。
背面下部にはMicro USBポート・電源ポート・外部オーディオ出力(3.5 mm ミニジャック・mini-opticalコンビネーション)が搭載。
というわけで、さっそく実際に使ってみることに。Echo Studioは壁から15cm以上離した位置に設置する必要があります。
上部と側面にも十分なスペースが必要。
電源コードを差し込むと……
天面の外縁部が点灯。電源がオンになったことが視覚的にわかります。
ここからはスマートフォンのセットアップをします。Echo Studioを使用するには、AlexaアプリとWi-Fiに接続できる環境が必要です。Alexaアプリは以下のURLからダウンロード可能です。
「Amazon Alexa」をApp Storeで
https://apps.apple.com/jp/app/amazon-alexa/id944011620
Amazon Alexa - Google Play のアプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.amazon.dee.app&hl=ja
今回はiOS版をダウンロード&インストールしました。「開く」をタップしてAlexaアプリを起動します。
AmazonアカウントIDとパスワードを入力して、「ログイン」をタップ。
「私は(アカウント名)です」という選択肢をタップ。
スマートフォンでBluetoothを有効にしていると、自動でEcho Studioがアプリと接続されるので、「続行」をタップ。
すると、Echo Studioが配置場所を分析して最高の音を出力するために、「自動音響調整」を開始します。実際の様子が以下。
Echo Studioの自動音響調整はこんな感じ - YouTube
初回に自動音響調整を行った後は、Echo Studioを移動させても、その場所に合わせて音響を調節します。
自動音響調節が終わったら、「次へ」をタップ。
接続するWi-Fiネットワークを選択します。
選択したWi-Fiネットワークのパスワードを入力して、「接続」をタップ。
「次へ」をタップすると、Echo Studioの設定が完了します。
Echo Studioは、Amazon Music、Apple Music、Spotifyなどを使って音楽をストリーミング再生することができます。今回はAmazon Music HDで配信されているDolby AtmosやSony 360 Reality Audioを活用した「3Dミュージック」をEcho Studioで聞いてみることに。「Alexa、3D音楽をかけて」と、音声指示で3Dミュージックをかけるとこんな感じ。
Echo Studioで3D音楽をかけてみた - YouTube
筐体は1つですが、内蔵された複数のスピーカーによって音がステレオで聞こえてきます。Echo Studio自体の音質は、低音も高音も変に強調されていない、良い意味でバランスの取れた音質。また、音を大きくしても小さくしても音質の繊細さが維持されたままでした。
3Dミュージックは3Dのオン/オフが切り替えられないので、同じ楽曲を使って純粋に「3Dの効果」を比較することはできませんでしたが、3Dミュージックでは伸びしろのある高音やパワーのある低音がそれぞれ分離して聞こえる印象です。ただし、「音が天井や背後から聞こえてくる」ような、本当の意味での「3D」ではありませんでした。
3D音楽をかけていると、アプリには曲のタイトルの上に「3D」というアイコンが表示されます。
イコライザーで自分好みの音に調節することも可能。
「Echo Studio+3Dミュージックはどれくらい音が優れているのか?」を調べるため、Echo Plusと比べてみたものが冒頭のムービー。Echo Plusは3Dミュージック非対応なので、HD音質の音楽を再生しています。
Echo PlusとEcho Studioの音質の差はこんな感じ - YouTube
また、Echo Studioから流れる音楽は、部屋のどこに居ても同じ質感に聞こえるのも大きなポイント。
Echo Studioは部屋のどこにいても立体感のある音響を楽しめる - YouTube
また、Echo StudioはEcho FlexやEcho Dotとは異なり、スマートホームハブを内蔵しています。そのため、Alexaを使ってZigbee対応家電を音声でコントロールすることが可能。以下では、実際に音声操作で電球のオンオフや光量の調節を行っています。
Echo Studioに内蔵されているスマートホームハブ機能を試してみた - YouTube
5.1chや7.1chなどのサラウンドスピーカーに比べると、複数のスピーカーが不要でセットアップは手軽。加えて、部屋のどこに居ても一定の音質を保っているという利点があります。一方で、Echo Studioでは「音が上下左右から聞こえる」という完全なサラウンドオーディオを楽しめるわけではありませんが、2万円台という価格と筐体が1つという点を考慮すると、十分に臨場感のあるサウンドを楽しむことができました。
また、Echo Studioと一般的なサラウンドスピーカーとの最大の相違点はAlexaに対応しているというところで、Amazonの商品を注文したり、Alexaとおしゃべりしたり、目覚ましをかけてもらったりといった日々の生活サポートが可能な点が魅力。Amazon MusicやSpotifyなどからストリーミングで世界の音楽を聞けるので、日常を音楽で満たしたいという人にオススメです。
Echo StudioはAmazon.co.jpで2万4980円で購入可能となっています。
Amazon | Echo Studio - スタジオ品質のHi-Fiスマートスピーカー
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