NINTENDO64の貴重なプロトタイプコントローラーの写真が公開される
任天堂が1996年に発売した「NINTENDO64」は、独特な形状のコントローラーが特徴の据え置き型ゲーム機です。このNINTENDO64のコントローラーのプロトタイプを入手したというエンジニアのShane Battyeさんが、これを分解して製品版のコントローラーと比較しています。
A prototype Ultra 64 controller thread...
— Shane Battye (@shanebattye) 2019年9月21日
It houses a thumbstick significantly different to the final retail version and first appeared in a black and white press release photo alongside the Ultra 64 (#Nintendo64) back in 1995. So let’s ‘crack’ it open and see what’s inside... pic.twitter.com/lj3PhSzOEQ
左が製品版のNintendo64用コントローラーで、右がプロトタイプコントローラー。
Battyeさんは入手したNINTENDO64コントローラーのプロトタイプを「ウルトラ64のプロトタイプコントローラー」と呼んでいます。なお、「ウルトラ64」という名称は、正式名が決まる前のNINTENDO64の海外での名称です。プロトタイプですが三叉状の形状は製品版のコントローラーと同じで、中央には3Dスティックもあります。
しかし、最終的な製品版よりも大きな3Dスティックを採用しているとのこと。なお、Battyeさんによると、ウルトラ64およびコントローラーは「1995年に白黒写真付きのプレスリリースでその存在が明らかになった」そうです。
実際に分解する前にコントローラーの全体を見てみると、コントローラーをゲーム機本体と接続するためのプラグにRJ-11を採用していることがわかります。これについてBattyeさんは「それにしてもどうしてRJ-11だったのか……」と首をかしげています。
端子にRJ-11を採用した理由はNINTENDO64のデベロッパーに配布された開発システムインストールガイドを見ればわかります。ガイドの6ページ目によると、プロトタイプコントローラーは開発ボードを備えたSGI Indy(開発機)に接続して使用するためのものであったため、RJ-11を採用していた模様。
ただし、開発ボードに製品版のコントローラーを挿すためのアダプタも存在しており……
以下のように開発機で製品版コントローラーを利用することも合った模様。そのため、プロトタイプコントローラーが使用された期間は「それほど長くないかもしれない」とBattyeさん。
左が背面写真、右が背面カバーを取り外した写真。コントローラー背面にあるZボタンは製品版のものよりも小さいそうです。
内部基板は製品版のものと近いそうですが、全体の形状とマウントポイントがわずかに異なるとのこと。また、基板上では右側にA・B・C・D・E・Fと6つのボタン部分にアルファベットが記されていますが……
コントローラー上のA/Bボタンの配置とはなぜか逆になっています。
基板を斜めから見るとこんな感じ。コントローラーパックを装着する部分はかなり高さがあります。
製品版との最も大きな違いはこの3Dスティック部分だそうで、「スティックの先端は広く浅いカップ状の形をしており、スティックの根元部分には動作方向を示すようなインジケーターマークがついている」とBattyeさんは分析しています。
3Dスティックは製品版と機構も似ているものの、パーツをバラバラに分解することはできなかったそうです。
3Dスティックのスティック部分の固定方法が製品版とは異なるように見えるそうですが、破損を恐れてこれ以上の解体はできなかったとのこと。ただし、Battyeさんはより詳細な情報を得るために再び解体する可能性もあるとしています。
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in ハードウェア, ゲーム, Posted by logu_ii
You can read the machine translated English article NINTENDO64 precious prototype controller….