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Appleがサードパーティーの修理業者にも正規の部品&修理ツールを供給


Appleは自社製品を修理するための修理サービスを提供しており、これまでは直営のApple Storeと正規サービスプロバイダーだけが製品を修理できるようにさまざまな制限を課していました。Appleは自社製品の修理は「正規の修理サービスに依頼するべき」としており、2017年には無認可のApple製品修理業者を訴えています。しかし、Appleはこの訴訟に敗訴しており、その後、ユーザーの「修理する権利」を認めていく方針にシフトしたことが報じられていました。そして新たに、Appleは保証対象外のiPhoneを修理するための新しい追加オプションを提供するための「独立系修理プロバイダープログラム」を発表しています。

Apple offers customers even more options for safe, reliable repairs - Apple
https://www.apple.com/newsroom/2019/08/apple-offers-customers-even-more-options-for-safe-reliable-repairs/

AppleはこれまでApple認定のサービスプロバイダ(AASP)に対して、修理用の純正部品や修理トレーニング用プログラム、修理マニュアル、診断ツールなどを提供してきましたが、サードパーティーの修理業者に対しても同様の部品や修理用ツールを提供する「独立系修理プロバイダープログラム」を発表しました。このプログラムはアメリカで最初にスタートし、他の国と地域でも提供される予定です。

Independent Repair Provider Program - Official Apple Support


Appleの最高執行責任者(COO)であるジェフ・ウィリアムズ氏は、新しく発表した修理プログラムについて、「お客様のニーズによりよく応えるために、アメリカ国内の独立系プロバイダーがAASPと同じリソース(修理用部品やツール)を活用できるように、新しい修理プログラムを発表しました。お客様が修理を行う場合、修理が正しく行われたかどうかを確認できる必要があります。最も安全で信頼性の高い修理は、専門の訓練を受けた技術者が、適切に設計・厳密にテストされた純正部品を使用して行うものです」と語り、ユーザーがApple製品においてより幅広い修理の選択肢を得られ、それでいて正しい修理作業が行われるように、サードパーティーの業者に対しても正規の修理用部品およびツールを提供することにしたことを明かしています。

新しい修理プログラムは、Appleが継続的に行う5000を超えるAASPに対して投資を補完し、顧客満足度で業界をリードし、保証対象外となったApple製品を持つすべてのユーザーを支援することにつながるとAppleは説明しています。


サードパーティー向けの新しい修理プログラムに参加するための費用はゼロ。ただし、プログラムに参加するにはApple認定の技術者が必要で、認定の技術者となるにはプログラムの詳細を確認する必要があります。なお、修理用の部品やツールは、サードパーティーの修理業者であってもAASPと同じ費用で提供されるそうです。

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in モバイル,   ハードウェア, Posted by logu_ii

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