劇場版『ガンダム GのレコンギスタⅠ』「行け！コア・ファイター」世界初上映で「お子さんの目で観て楽しんで」と富野総監督

2014年秋に放送されたTVアニメ「ガンダム Gのレコンギスタ」を「きちんと作り直した」という映画全5部作・劇場版「ガンダム Gのレコンギスタ」の第1部「行け！コア・ファイター」がフランスで開催されたJapan Expoで世界初上映されました。会場には富野由悠季総監督も登壇して挨拶が行われました。

劇場版『ガンダム Ｇのレコンギスタ』全5部作が遂に始動！第1部は「行け！コア・ファイター」！フランス「Japan Expo」での世界初上映に富野由悠季総監督が登壇！｜ガンダム Gのレコンギスタ
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富野由悠季総監督のコメントは以下の通り。

　『Gのレコンギスタ』というタイトルには「ガンダム」というタイトルが付いていますが、基本的に「ガンダム」とは関係が無い作品です。ですから「ガンダム」という作品を知っている人には「理解ができない」と嫌われました。ですが、まったくこの種類のアニメを知らない人には、オンエアの時に多少の人気を手に入れました。
　また、日本では、深夜にしかオンエアされませんでしたので、僕にとっては公開したという意識がございません。だけど、今言いました通り、一部の若い方の支持を得られましたので、だったらきちんと作り直そうと思いまして、劇場版という形で作ることになり、今日ようやくこちらで初めて公開することができます。ですから、ここにいらっしゃる方にはちょっとお願いなんですけれど、みなさんのお子様に観て頂くように宣伝をして頂けると、とても嬉しく思います。
　そして、ここの会場の習慣として、このように制作者が来たときには、いろいろとお話しをさせてもらうように強制されています。ただ、今言いましたように『Gのレコンギスタ』という作品は、全く新しい形の作品ですので、まずご覧頂いて、そのあとで質問の時間を取らせて頂きたいと思います。
　ですから正面切って言います。
　大人の人は楽しんで頂く必要はありませんが、お子さんの目で観て楽しんでください。

カンファレンスに登壇した富野総監督

「ガンダム Gのレコンギスタ」は2014年10月から2015年3月にかけて、全26話が放送されました。コメントにもあるように深夜帯での放送だったという点は富野総監督にとってちょっと不本意だったようで、機動戦士ガンダム40周年記念企画の1つとして、改めて劇場版全5部作が制作されることになりました。

機動戦士ガンダム40周年として「劇場版Gレコ」「閃光のハサウェイ劇場3部作」「THE ORIGIN TVシリーズ」「ビルドシリーズ新作」「SDガンダム三国創傑伝」発表 - GIGAZINE

まずその第1部である「行け！コア・ファイター」が2019年に「展開予定」となっています。残る第2部～第5部の展開予定は、いまのところ不明です。

なお、Japan Expoではこの「Gレコ」のほかにも多数の展開発表が行われました。以下は40周年プロジェクトのPV。

【公式】「機動戦士ガンダム40周年プロジェクト」PV - YouTube


「ガンダムビルド」シリーズでは、最新作「ガンダムビルドダイバーズRe:RISE」の企画が進行中。

ガンダムビルドダイバーズRe:RISE
http://gundam-bd.net/

富野総監督の登壇したカンファレンスでは、シンガーソングライターのmiwaさんも登場し、「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星」のエンディングテーマ「A Red Ray」を披露しました。

一方、ロサンゼルスで開催中のAnime Expo 2019では「機動戦士ガンダムNT」4DX初上映が行われました。本作は日本国内でも「ガンダム映像新体験TOUR」で上映予定だとのこと。会場では脚本を担当した福井晴敏さんや声優陣によるトークが行われました。

さらに、40周年の記念映像プロジェクトの1つとして、工業デザイナーであるケン・オクヤマ氏の率いるKEN OKUYAMA DESIGNがプロダクトとしてガンダムを検証しデザインした「RX-78-2 ガンダム」のビジュアルが完成・公開されています。このガンダムのデザインで「KEN OKUYAMA DESIGN ガンプラプロジェクトスペシャルムービー」というショートムービーの制作が予定されており、シャアザクやザクも登場する予定だとのことです。

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