取材

「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」フィナーレ舞台挨拶開催、シャアからのメッセージもアリ



機動戦士ガンダム THE ORIGIN 誕生 赤い彗星」劇場上映最終日となる2018年6月1日(金)、シャア・アズナブル役の池田秀一さん、アムロ・レイ役の古谷徹さん、セイラ・マス役の潘めぐみさん、サンライズの谷口理プロデューサーが登壇した「フィナーレ舞台挨拶」が新宿ピカデリーで開催され、シャア・アズナブルからのメッセージが披露されました。

『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 誕生 赤い彗星』フィナーレ舞台挨拶実施決定!|機動戦士ガンダム THE ORIGIN 公式サイト
http://www.gundam-the-origin.net/information/info06.html#event3

「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」がどのように展開してきたのかは、公式YouTubeチャンネルで公開されているこの2本の映像を見ればある程度は追いかけられます。

3分でわかる『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』 - YouTube


『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 誕生 赤い彗星』冒頭15分映像 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=c9bRWHR9yF0(配信終了)

会場となった新宿ピカデリー


1階から2階へ続く階段の壁面には、ザビ家の人々とシャアの、キャストサイン入りパネルが設置されていました。


ガルマ「見くびるなよシャア ボクだって…いつまでもあの頃のボクじゃない!」


ドズル「殿軍諸艦の奮闘を無駄にするなっ!!」


キシリア「私はギレン総帥を……好かぬ」


ギレン「我々はすでに人類の経験領域の外に生き歴史を育んできているのですよ!」


デギン「好戦的な地球人たちを徹底的に叩きのめしてこい!!」


シャア「私にひざまずけ!神よ!」


5月5日から6月1日まで、4週にわたる劇場上映の週替わりプレゼントの絵柄一覧も展示されていました。


チケットがわずか15分で売り切れたというフィナーレ舞台挨拶には満員のお客さんが詰めかけました。


アムロ役・古谷さんによれば、特に「誕生 赤い彗星」は、自らがメインキャラクターを演じて同時期に劇場公開されている「劇場版 名探偵コナン ゼロの執行人」と比べても座席数に対する人口密度が高かったとのことで、「こんなに嬉しいことはない!」とアムロらしい喜びを見せました。

最終上映日だということで、この舞台挨拶では第1話からを振り返りつつのトークが行われました。


◆第1話「青い瞳のキャスバル」
舞台挨拶時、スクリーンにはこのようにアフレコや上映会のスケジュール、登壇者のリストが表示されていました。


原作漫画の「シャア・セイラ編」のアニメ映像化ということでスタートした本作ですが、第1話ではシャアとして冒頭部分にわずかに登場するほかは幼い「キャスバル・レム・ダイクン」が描かれたため「暇だった」と客席を笑わせた池田さん。改めてシャアが主役の作品であるということで、「主役はやっぱり大変なんだなとアムロ・レイの気持ちがわかった」と振り返りましたが、古谷さんからは「ファーストガンダムの時からご自身が主役だと思っておられた」とツッコまれていました。

その古谷さんは、新宿ピカデリーで行われた第1話の舞台挨拶の際、登壇せずにこっそりと2階席から見ていたそうですが、「アムロが来ている」という情報を聞きつけた池田さんから話を振られることに。第2話で登場するアムロは8歳なので自分が演じることはないだろうと油断していたところ、この舞台挨拶での安彦良和監督との話の中で「アムロも出ますので古谷さん、よろしくお願いします」といわれ、「任せてください」と応じた結果、8歳のアムロも演じることになったと、当時を振り返りました。

一方、シリーズを通してアルテイシア(セイラ)を演じた潘めぐみさんは、第1話のキャスバルを演じた田中真弓さんとは幼いころに千葉の有名テーマパークですれ違ったことがあり、運命的なものがそこから始まったのかもしれないとアフレコ時にも話をした、というエピソードを披露してくれました。

◆第2話「哀しみのアルテイシア」


第2話は劇場上映の直前に東京国際映画祭が行われるというスケジュールだったため、レッドカーペットを実施。富野由悠季さん、安彦良和さん、大河原邦男さんという「三大巨頭」も揃ったので、池田さんは「いつおっ始まるかとドキドキした」そうです。

参加者で唯一の女性だった潘さんは、人生で1度歩けるかどうかの機会なので光栄だったがとても震えていたことを覚えている、と振り返りました。

プレミア上映会では「何かもう1つ提供できないか」と谷口プロデューサーがスタッフと相談し、劇中歌を歌った澤田かおりさんによる歌が実現しました。

◆第3話「暁の蜂起」


第3話は、いよいよ「エドワウ・マス」が「シャア・アズナブル」となり、士官学校でガルマと出会います。ガルマを演じた柿原徹也さんのことを、池田さんは「現場でも、わりと『坊や』」と表現。「とてもやりやすかった」と語ってくれました。

◆第4話「運命の前夜」


第4話のプレミア上映会は東京オペラシティコンサートホールで開催されました。生演奏&生朗読もある、谷口プロデューサーが練りに練ったというイベントで、参加した潘さん、池田さんから好評でした。

作品としてはいよいよアムロの出番が増加し、第2話はセリフが少なくテム・レイ役の坂口候一さんとの収録だった古谷さんがみんなと合流。カイ役の古川登志夫さんとの会話が、気持ち作りで悩んでいたフラウ・ボゥ役の福圓美里さんに対するアドバイスになるような場面もあったそうです。

さらに、この話数ではララァ・スンが登場。このことに触れられた池田さんは「いろいろ思いましたが、やっぱり、若いララァっていいですね」とコメント。

ファーストガンダムのララァ役といえば、セイラ役・潘めぐみさんのおかあさんである潘恵子さん。谷口プロデューサーによれば、キャスティングのときにはそういった「人の縁」もあったとのことで、オーディションで潘さんの声を聞き、いい芝居をしていたので「出番が多いほうがいい」と考えてセイラ役に選んだのだそうです。ただ、そのために「ララァはどうする?」と言われることも多々あったとのこと。

◆第5話「激突 ルウム会戦」


4話構成のシャア・セイラ編を経て、第5話・第6話はルウム編。初日舞台挨拶は池田さん、古谷さんに銀河万丈さん、古川登志夫さんが加わるという豪華メンバーでの実施となりました。

古川さん演じるカイがアムロに積極的に絡んでいく話数でもあり、カイの「アムロく~ん!」という呼びかけは、谷口プロデューサーをはじめとした人たちに電流が走るような感覚を与えたそうです。古谷さんは、嬉々としてカイを演じる古川さんとBlu-ray・DVD特典のオーディオコメンタリーを収録。「とても懐かしい感じがして楽しかった」と振り返りました。

◆第6話「誕生 赤い彗星」
そして、このアニメプロジェクトの締めくくりが第6話、「誕生 赤い彗星」。見どころの1つとして、谷口プロデューサーは、レビル将軍の脱出で登場するカーゴターミナルが、第1話でキャスバルとアルテイシアが地球への脱出に使ったカーゴターミナルと同じである点を挙げました。もちろん、描かれ方は異なっていますが、改めて第1話を見直すと繋がりを感じられるはずです。

最後に、登壇者4名から以下のようなメッセージが送られました。

谷口理プロデューサー:
3年間お付き合いいただき、本当に感謝しております。「続編を」というお話、みなさんにしていただいて、本当にありがたいと思っています。キャストの方々、スタッフのみんなも言ってくれるんですけれど、とりあえずは「休ませて欲しい」と(笑)。なので、また力をためてお会いできる日があればと思っています。本当に3年間、ありがとうございました。

セイラ役・潘めぐみさん:
本日も満員御礼ですね。ご来場いただき、誠にありがとうございます。「ガンダム」という作品に、時を経て自分も携わらせていただくとは思いませんでした。遺伝子的にも運命を感じるような作品だなと思っていると同時に、こうして、40年の時を経て、池田さんと私が兄妹を演じさせていただけるだなんて思ってもみなかったので……シャア・セイラ編から第5話、第6話と(池田さんへ向けて)兄さん、守ってくださってありがとうございました。

シャア役・池田秀一さん:
いえ、こちらこそお世話になりました。

(会場拍手)

潘さん:
ご来場いただきました、長く応援してくださったファンのみなさんにも心から御礼申し上げます。誠にありがとうございます。きっと、これが最後じゃないと思います!引き続きガンダムを応援していただきまして、また「THE ORIGIN」でみなさんにお会いできることを楽しみにしています。

アムロ役・古谷徹さん:
プロデューサーが「とりあえずお休み」と仰ってくださったのでちょっとホッとしております。やはり……アムロが主役のガンダムを見たい、やりたい(会場から拍手)……という思いはあります。その暁にはぜひ、さらなる応援をしていただき、劇場へ駆けつけていただきたいと思っております。とりあえずは第6章まで、みなさんの応援をもちまして、こうやって最新のアニメーション技術で、最高のスタッフで作品が作れたこと、僕自身嬉しく思っています。8歳、13歳、15歳というアムロができたことも嬉しく思っておりますし、「こういうアムロとシャアが過去にあったから、あの一年戦争につながっていくんだな」ということを、感無量の思いで、演じて、そして見せていただきました。この「THE ORIGIN」は第6章でとりあえずは終わりますけれど、来年は40周年を迎えますし、第6章は思いのほかの大ヒットだったそうなので、偉い人の気持ちが変わるのではないかと期待しております。それと……あっちの方の「安室」の映画はまだまだ続いて(会場笑)、延長上映が決まっておりますので、そちらもよろしくお願いします。

池田さん:
40年あまりシャアを演じてきまして、最終的にこの「THE ORIGIN」という作品と巡り会って、僕も知り得なかったシャアの若き日をまた演じることができて、とても運命的なものを感じます。これもみなさんのおかげです。どうもありがとうございました。……今日は、シャアからメッセージを預かっています。

古谷さん:
やるな、シャアめ!

シャア・アズナブル:
赤い彗星誕生の物語、最後までお付き合いいただき、感謝する。私は今、宇宙の闇の淵で、君たちを静かに見守っている。いつの世も、日常は容赦なく時を刻み、目の前に立ちはだかる。……が、賢明な君たちのことだ。必ずやそこに何かを見いだし、見事に生き延びることを、私は期待している。勝利の栄光を君に!! シャア・アズナブル

手紙の実物はこんな感じだったそうです


最後は、池田さんに導かれ、会場全体に「ジーク・ジオン」三唱が響きわたり、キャスト降壇後の一般向けフォトセッションではキャラクター勢ぞろいのイラストが公開されました。


なお、プレス向けフォトセッションでは潘さん、池田さん、古谷さん、谷口プロデューサーがこのパネルを手に写真撮影を行いました。


公式サイトにあるように「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」のアニメプロジェクトはこの全6話で「完結」で、THE ORIGINではない「ガンダム」シリーズとして、機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)の続編・「機動戦士ガンダムNT(ナラティブ)の2018年11月劇場公開が決定しています。2019年はガンダム放送40周年。ガンダムNT以外のサプライズはなにか用意されているのでしょうか……。

「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 誕生 赤い彗星」の通常版Blu-ray&DVDは2018年7月13日(金)から一般発売。古谷さんいわく「思いのほかの大ヒットだった」という劇場上映に続いて、BD&DVDも「思いのほか大ヒット」すれば、一年戦争編だって見られる……のでしょうか?
©創通・サンライズ

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