カメラの絞り機構でコンパス代わりに円を描ける「Iris」
一般的なコンパスを使って紙に円を描こうとすると、先の尖った針を紙に突き刺す必要があるのであまりスマートではありません。「Iris」はカメラのレンズに使われる「虹彩絞り」機構と同じ仕組みで作り出された鉛筆でなぞるだけで、正確な円を描くことができる画期的なツールです。見た目もシンプルかつスタイリッシュで、思わずインテリアとしてデスクに飾りたくなってしまうような逸品に仕上がっています。
Iris - The Drawing Tool that Inspires Creativity | Indiegogo
https://www.indiegogo.com/projects/iris-the-drawing-tool-that-inspires-creativity--4#/
Iris - The Drawing Tool that Inspires Creativity by Makers Cabinet — Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/brahman/iris-the-drawing-tool-that-inspires-creativity?lang=ja
Irisがどんなツールかは以下のムービーを見ると一発で分かります。
Iris Campaign- now on Indiegogo - YouTube
これがIrisです。
Irisを手に取ってみたところがこれ。
Irisは薄いリングで20枚の薄い板(絞り羽根)をはさんだ構造をしており、指でリングを反時計回りにスライドさせると絞り羽根がせり出してきて、中央の穴が狭くなり……
逆に、時計回りにスライドさせると穴が広がります。
穴を任意の大きさに広げたら、あとは紙の上に置いて……
穴の縁を鉛筆でくるりとなぞると円が描けるというわけです。
リングには最大7cmまでの目盛りがついています。
そのおかげで、直径2~70mmまでの円を正確に描くことができるだけでなく……
既に描かれている円の直径を測ることも可能です。
リングは真鍮を削り出して作っています。
絞り羽根はばね鋼製で黒鉛やインクに対して耐性があるため、鉛筆だけでなくシャープペンシルや万年筆なども使用可能。
Irisにはスタンドにもなるベースがセットで付いてきます。このベースの半円状の部分をIrisのリングの内側にフィットさせると、先端部分がちょうどIrisの穴の中央部分を示すようになっているので、ある点を中心に円を描く場合にも困りません。
Irisを開発したのは、描画ツールなどを手がけるMakers Cabinetで、メンバーは左からセールスを担当するノア・ビラー氏、プロダクトを担当するオーディン・アーダー氏、広報担当のベンジャミン・ヴァイニンガー氏です。
IrisはクラウドファンディングサイトのKickstarterで出資を募ったところ、目標金額2万5000ポンド(約340万円)に対し18万4618ポンド(約2500万円)が集まる人気ぶりでした。また、2019年6月18日からクラウドファンディングサイトIndiegogoでも出資の募集を開始しており、記事作成時点で既に目標額2万5000ポンドをはるかに上回る21万ポンド(約2860万円)を集めています。
Indiegogoでの出資プランでは、103ドル(約1万1000円)の出資で「Iris本体・ベース各1個と鉛筆2本」のセットをゲット可能で、2セットの「ペア」コースが183ドル(約2万円)、5セットの「スタジオパック」コースが401ドル(約4万3000円)です。送料は無料で、日本への発送にも対応しており、発送は2019年11月ごろを予定しているとのことです。
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