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Googleマップに「最短ルートを外れた」ことを通知してタクシーのぼったくりを防ぐ機能が登場

by Pixabay

日本ではタクシーに乗ってぼったくり被害に遭うことはほとんどありませんが、海外旅行などの際にわざと現地のタクシー運転手が目的地まで遠回りして、本来よりも高いタクシー代金を請求された経験がある人もいるはず。そんなタクシーのぼったくりを回避する機能が、Googleマップに搭載されたと報じられています。

Google Maps tests a new alert for when your taxi goes off route
https://www.xda-developers.com/google-maps-taxi-goes-off-route/

Google Maps will tell you if your taxi driver is veering off course to rack up a higher fare – BGR
https://bgr.com/2019/06/10/google-maps-features-off-route-alerts-will-make-taxi-rides-safer/

自分で車を運転する時に、Googleマップのルート検索を利用するという人はたくさんいます。開発者向けのコミュニティサイト・XDA Developersの上級編集者であるAamir Siddiqui氏は、自分が運転せずにタクシーに乗っている時にも便利な「オフルートアラート」機能が、Googleマップに新しく搭載されたことを発見しました。

Siddiqui氏が発見したオフルートアラート機能は、Googleマップで選択した最短経路からユーザーが500m以上離れた場合に通知を送ってくれるというもの。海外旅行などで馴染みのない場所を通る場合、タクシー運転手が目的地まで遠回りしていることに気づくのはかなり困難です。しかし、タクシーに乗り込むと同時に現在地から目的地までのルート検索をGoogleマップで行ってオフルートアラート機能をオンにすれば、運転手がぼったくるためにわざと遠回りをした場合にすぐ気づくことが可能。

通常、Googleマップのルート検索は本来のルートを外れた場合にルートを再検索してくれます。しかし、オフルートアラート機能をオンにした場合は、正規のルートを外れた際にGoogleマップが自動でルートを再検索することなく、「道が本来より遠回りになっている」という事実だけを伝えてくれるそうです。


もしもオフルートアラートを受け取った場合、タクシー運転手に「本来の道よりも遠回りになっているようですが、大丈夫ですか?」と尋ねることで、ぼったくろうとする運転手に注意することが可能。「この時間、本来の道は混んでいるから」と言い訳された場合も、Googleマップで本当にその道が混んでいるのかどうか確かめることができます。

なお、記事作成時点ではオフルートアラート機能が利用可能なのはインドのみとのこと。Googleはインドの巨大な市場を見据え、公共交通機関だけでなくオートバイタクシーでの移動時間や運賃を表示するGoogleマップの改善を、インドにおいて世界で初めて実施しました。今回発見されたオフルートアラート機能も、インドに焦点を当てたGoogleの動きの一つとみられています。

by Devanath

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in モバイル,   ネットサービス,   乗り物, Posted by log1h_ik

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