アニメ制作会社「サテライト」訪問、作品を「紙」で支える現場はこんな感じ
2019年6月14日(金)公開の「劇場版 誰ガ為のアルケミスト」を制作しているアニメ制作会社・サテライト。河森総監督も作業中だったデジタル部に続いて、作画チームがいる制作スタジオを見せてもらいました。
◆制作スタジオ
デジタル部に続いてやってきたのは、アニメーターの方々が作業している制作スタジオ。
そっと置かれていた「シャボーヌ」という名のサボテン。
まずはアニメーションキャラクターデザインを担当している嘉手苅睦さんのデスク。
手元には色鉛筆をはじめとした画材がギッシリ。奥にソニーのノートPC、右手側にはASUSのノートPCと2台体制のようです。
壁面にはキャラ表などが貼り付けられていました。
棚の隅にクリップでセットされた小型扇風機。
資料類が所狭しと並べられています。
そして、ざっと数えて100本以上のコピック。
続いてはサブキャラクターデザイン・戸谷賢都さんのデスク。
嘉手苅さんと同じく、使い込まれた色鉛筆が多数置かれています。
ディスプレイ2枚体制なのも嘉手苅さんと同じといえます。
振り返ったところにもカット袋が。
デスク全体像はこんな感じ。
頭上の参考資料棚には原画集などが並んでいました。
そして、これが高橋正典監督のデスク。
監督はディスプレイ1枚体制のようです。
取材は制作のさなかだったため、カット袋がぎっしり。
監督のペン立ても色鉛筆中心で埋まっていました。
キャラ表だけではなく、建物と魔人の対比表も貼られていました。
スタジオにつきものの紙はこんな感じで……
びっしりとストックされていました。
裁断機の上に、見慣れぬ機械が。
これはタップ穴を開ける機械で、時折出番があるとのこと。
こちらは色彩設計・秋元由紀さんのデスク。
色を扱う仕事であり、照明があたると色の見え方が変わってしまうということで、ちょっと暗いスペースになっていました。
完全に暗室化されているわけではないものの、カーテンやついたてでかなり光を遮断した上で、頭上の照明が切られていました。
こうしたスタジオから生み出されたのが「劇場版 誰ガ為のアルケミスト」だというわけです。実際、どういった作品になったのか、河森正治総監督と高橋正典監督に、いろいろなお話を伺ってきました。
・つづき
河森正治総監督に「天空のエスカフローネ」以来の挑戦となるファンタジー作品「劇場版 誰ガ為のアルケミスト」についてインタビュー - GIGAZINE
・関連記事
アニメ制作会社「TRIGGER」を訪問、映画『プロメア」が生み出された現場はこんな感じだった - GIGAZINE
アニメ制作会社「テレコム・アニメーションフィルム」潜入取材、「LUPIN THE ⅢRD 峰不二子の嘘」を生み出したスタジオはこんな感じ - GIGAZINE
スマートなオフィスからスマートCGアニメを送り出している「クラフタースタジオ」を見学してきた - GIGAZINE
CG制作会社サブリメイションのスタジオ見学で「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」に登場するコスモタイガーのバージョンKを細かく解説してもらった - GIGAZINE
CGアニメーション制作会社「デジタル・フロンティア」の内部を大探検してきた - GIGAZINE
誕生して1年未満の新生アニメ制作会社「絵梦(えもん)」を訪問してきました - GIGAZINE
牙狼〈GARO〉-DIVINE FLAME-・神撃のバハムート GENESISなどを生み出したアニメ制作会社「MAPPA」はこんなところ - GIGAZINE
2019年夏開始の新作アニメ一覧 - GIGAZINE
・関連コンテンツ