乗り物

世界遺産につながるロープウェイや世界最短&急勾配のケーブルカーなど世界の魅力的な18の公共交通機関

by Wisi Greter

普段住んでいるところでは見られないような公共交通機関を利用することも、旅の楽しみの1つです。旅行に関するニュースを掲載しているAtlas Obscuraが、水上を渡るロープウェイなど、世界の魅力的な公共交通機関を18個紹介していました。

18 of the World's Most Wondrous Public Transportation Options - Atlas Obscura
https://www.atlasobscura.com/articles/wonders-of-public-transportation

◆01:サンタ・ジュスタのリフト(ポルトガル・リスボン)
ポルトガル・リスボンにあるゴシック・リヴァイヴァル建築で装飾されたこのリフトは通称「カルモのリフト」と呼ばれ、カルモ広場とバイシャ・ポンバリーナの通りをつなぐ、リスボンの観光名所です。


内部にはエレベーターがついていますが、最上階にはらせん面体のはしごで上る必要があります。テラスからはサン・ジョルジェ城やロシオ広場だけでなく、赤いレンガ屋根が広がるリスボンの市街地が見下ろせます。

by Luca Moglia

また、Atlas Obscuraに寄せられたコメントによると、リスボンの狭い街並みを走る小型の路面電車も観光にオススメの交通機関とのことです。

by Bert Kaufmann

◆02:ドックランズ・ライト・レイルウェイ(イギリス・ロンドン)
ロンドン・シティ空港やロンドン中心部、エクセル展覧会センターなどのロンドン東部の主要地域を結ぶこの鉄道は、ゆりかもめ同様、無人運転で運行されています。

by Michael Day

◆03:フェネロンプレースエレベーター(アメリカ・アイオワ州)
アイオワ州のデュビュークにあるこのケーブルカーは、傾斜60度、距離わずか90mの坂道を走行しており、「世界で最も短く、最も急勾配な路線」といわれています。

by Amy Anderson

◆04:モーガンタウン・パーソナル・ラピッド・トランジット(アメリカ・ウェストバージニア州)
モーガンタウン・パーソナル・ラピッド・トランジットは1975年にウェストバージニア大学に設置された、世界初の個人用高速輸送システムです。車両は無人運行されており、現在でも稼働しているそうです。


◆05:ダルベルティス城-モンテネグロ間のリフト(イタリア・ジェノバ)
このリフトは、約230メートルの水平移動と約70メートルの垂直移動が可能です。


上層側の駅は、ダルベルティス城の目の前にあり、高台からはジェノバの港が一望できます。

by Simone Paoli

◆06:トランペ自転車用リフト(ノルウェー・トロンハイム)
世界初となる自転車用リフトで、左足は自転車、右足は「トランペ」と呼ばれる箇所に置きます。このトランペが利用者を自転車ごと押すことで坂道を上ることができる仕組みになっているのですが、慣れないうちはバランスを維持するのが難しく、転んでしまうこともあるそうです。


◆07:モノンガヒラケーブルカー(アメリカ・ペンシルバニア州)
モノンガヒラケーブルカーはアメリカ初となる人間用のケーブルカーで、1977年にはアメリカ合衆国国家歴史登録財に登録されました。かつては炭鉱作業員の上り下りに使われていましたが、記事作成時点ではピッツバーグの景色が一望できる山頂へのアクセスに使われています。

by John Brighenti

monongahelaincline.comでは、「この『モノンガヒラケーブルカー』に乗るまではピッツバーグを経験したとは言えない」と断言されています。

◆08:ルーズベルト・アイランド・ロープウェイ(アメリカ・ニューヨーク)
ニューヨーク市にまたがるイーストリバーの上空を通り、ルーズベルト島までつながるのがルーズベルト・アイランド・ロープウェイです。車内からはマンハッタン島の摩天楼とゆっくりと流れるイーストリバーを同時に眺められます。


◆09:コモ-ブルナーテ間のケーブルカー(イタリア・ロンバルディア)
イタリア・ロンバルディアのコモにあるケーブルカーはかつては貴族の別荘地として知られ、緑豊かな景観が楽しめるコモ湖とブルナーテの中心地をつなげています。最大傾斜55度という険しい山肌を進むこのケーブルカーの車窓からは、アールヌーボー様式の美しい街並みと、コモ湖を鑑賞することができるそうです。

by Paula Funnell

◆10:ディンキー(アメリカ・ニュージャージー州)
プリンストン支線はプリンストンジャンクション駅からプリンストン駅まで全長2.7マイル(約4.3km)と「アメリカで最も短い路線」で、「ディンキー」という愛称で呼ばれているそうです。


◆11:メトロケーブル(コロンビア・メデリン)
1930年代にコーヒーを運ぶために使用されていたケーブルカーが、コロンビア・メデリンの街の上空を進むメトロケーブルの前身になっています。メトロケーブルは2004年に営業を開始して以来、毎日3万人の乗客を乗せているとのことです。


◆12:セント・チャールズ路面電車(アメリカ・ルイジアナ州)
アメリカ合衆国国家歴史登録財に登録されたルイジアナ州のサウスキャロルトンアベニュー行きの路面電車は、運行開始当初のグリーンのボディを保ち続けているだけではなく、エアコンが備え付けられていない点までオリジナルのままだそうです。


なお、新しい路線には赤い車体の路面電車が配備されており、そちらにはエアコンが付いているとのことです。

◆13:フロイバネンケーブルカー(ノルウェー・ベルゲン)
フロイバネンケーブルカーはノルウェーで人気の観光スポットであるフロイエン山と、クルーズ船の停泊所から歩いて10分ほどの駅をつないでいます。

by bahind

乗車中、眼下には複雑な地形をした湾であるフィヨルドが広がっています。

by Bernt Rostad

◆14:リントン・アンド・リンマス・クリフ鉄道(イギリス・デヴォン)
リントン・アンド・リンマス・クリフ鉄道はノースデヴォンの海岸を通る、水が動力のケーブルカーです。車両は上り側と下り側で対になっており、下り側の車両には重しとしてタンクに水が入れられることで、上り下りを行うそうです。

by Scott Cawley

◆15:グラスゴー地下鉄(スコットランド・グラスゴー)
ロンドン・イスタンブール・ブタペストに次いで世界で4番目に古い、1896年に開業した地下鉄です。下り勾配では加速したエネルギーをそのまま上り勾配に当てるという、位置エネルギーを利用した地下鉄になっています。


◆16:ティー・トランスポーター・ブリッジ(イギリス・ミドルスブラ)
ティー・トランスポーター・ブリッジは上部の橋からケーブルでつり下げられた「足場」で、人間なら200人、車なら9台を同時にティーズ川を渡すことが可能です。

by Liz Smith

◆17:サン・マリノ・ロープウェイ(サンマリノ共和国・サンマリノ市)
ロープウェイ自体はありふれたものだそうですが、ユネスコ世界遺産に登録されたサンマリノ共和国の首都サンマリノの史跡群とティターノ山にアクセスするために最適な交通機関となっています。

by Wisi Greter

◆18:ノーリー・トレイン(カンボジア)
ノーリー・トレインは竹でできたトロッコに、推進力として小型エンジンをむき出しで取り付けた乗り物です。地元の人だけではなく、観光客の移動手段としても使われています。


以上18個の交通機関を紹介していたAtlas Obscuraは、「スタイリッシュに旅行したいのなら、ケーブルカーに乗るのが1番です」とまとめていました。

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in 乗り物, Posted by darkhorse_log

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