農耕スローライフ体験ゲーム「スターデューバレー」のおかげで断酒に成功したという報告

田舎を自分の力で切り開き、畑を作って作物を育てたり、洞窟へ探検に出たり、古代の遺産を発掘したり、のんびり釣りをしたりなど、のどかな農耕生活を体験できるゲームが「スターデューバレー」です。この「スターデューバレー」を生活リズムに取り入れることでアルコール依存傾向にあった人が断酒に見事成功したという報告が、海外のゲームメディアであるGame Informaerに寄せられています。

In The Valley Of Solitude - Game Informer
https://www.gameinformer.com/the-virtual-life/2019/05/08/in-the-valley-of-solitude

「スターデューバレー」のおかげで断酒生活が続いていると語るのは、ライターのJavy Gwaltney氏。仕事のストレスから精神的に不安定な状態となり、自分の友人や同僚を「自分を崇拝しているか嫌っているかのどちらかに違いない」と思い込んでしまっていたとのこと。その状況から逃避するためにGwaltney氏はアルコールに逃げてしまい、断酒セラピーに通うこともあったそうです。

このままではいけないと考えたGwaltney氏は、1日の生活リズムを変えようと決心。朝早くに音楽を聴きながら45分歩いて出勤し、仕事を終えたら家に帰り、パートナーと一緒にNetflixの番組を見てから犬の散歩をする、というように1日の動きをルーティーン化したそうです。また、Twitterアカウントを削除するなどして、健全な生活を保つことでGwaltney氏はストレスから少しずつ解放されていったとのこと。

そんな生活を送る中で、Gwaltney氏が出会ったのが「スターデューバレー」でした。Gwaltney氏は、Days Goneやドラゴンズドグマ、モータルコンバット11など、プレイ予定のゲームが山積みになってたにも関わらず、それを脇に置いてプレイした「スターデューバレー」に夢中になってしまったとのこと。Gwaltney氏によると、農場を建設するだけでなく、町の住民との交流や鉱山の奥深くを探索するなど、さまざまなプレイスタイルが可能なために何時間もプレイすることができ、ゆったりしたプレイ内容がGwaltney氏の新しい生活スタイルにもマッチしたそうです。

by steamXO

Gwaltney氏は、最初は種を植えて水をやり、鉱山で一日を過ごして貴重な鉱物や岩を集め、将来の開拓に備えるという生活を送っていたとのこと。やがて動物を飼い始めると、「スターデューバレー」での生活リズムは少し複雑になり、動物に餌を与えたり、卵やミルクを集めたりする時間を作る必要に追われたそうです。「退屈そうに聞こえるかもしれませんが、ゲームにしっかり取り組みながら、ゆっくりと世界が変化・開花していく様を見ていくのはとても穏やかで満足のいく経験です」とGwaltney氏は語っています。

アルコールを断とうと奮闘していたGwaltney氏は、最初はビールだけに絞ることで摂取アルコール量を減らそうと努力していたそうです。しかし、「中途半端な解決策では問題を解決できない」とうまくいかなかったことを明かし、思い切ってアルコールを断とうと一切の酒を口にしないことを決めたそうです。そして、「スターデューバレー」による癒やしを生活リズムに取り入れた結果、お酒の代わりに飲むノンアルコールビールとコーヒーにも慣れ、友人と遊びに行くなど社交的な振る舞いもできるようになってきたそうです。

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「『スターデューバレー』で満足感を生み出すために、比較的孤独な状態で自分の農園を手入れすることが、最善の方法であることに気づいた」と述べるGwaltney氏は、「スターデューバレー」の中で世捨て人を演じているそうです。町の住人が「お祭りに来て！」「話をしに来て！」「星を見に来て！」など、お誘いのメールを毎日送ってくるそうですが、Gwaltney氏はこの誘いに一切乗らず、ひたすら町外れにある農場で開拓にいそしんでいるとのこと。

500日以上断酒生活が続いていると語るGwaltney氏は「ちょっとしたバーチャルの仲間たちと私の小さな幻想の農園が、生活のルーティーンの価値を高め、他人への疑念が拭い去られ、自分の労働がこれからもずっと実を結び続けることを思い出させてくれるのは素晴らしいことです」と述べました。