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Amazonのジェフ・ベゾスCEOが新型の月面着陸機「Blue Moon」のデザインを発表


Amazonの創業者であるジェフ・ベゾス氏が設立した航空宇宙スタートアップ「Blue Origin」は、ついに月面着陸機「Blue Moon」のデザインとイメージムービーを公開しました。

Blue Origin | Blue Moon
https://www.blueorigin.com/blue-moon

Jeff Bezos unveils mock-up of Blue Origin’s lunar lander Blue Moon - The Verge
https://www.theverge.com/2019/5/9/18550258/blue-origin-moon-lunar-lander-jeff-bezos-space

ベゾス氏はワシントンD.C.のConvention Centerで、Blue Originが過去3年間にわたって設計に取り組んできたという月面着陸機Blue Moonのデザインを発表しました。Blue Moonは2017年に発表されたBlue Originの垂直着陸ロケット「New Glenn」と組み合わせて打ち上げが可能で、Blue Moon自体にも独自エンジン「BE-7」が搭載されるとのこと。

実際にBlue Moonがどのような月面着陸機になっているのかは、以下のイメージムービーを見るとよくわかります。

Introducing Blue Moon


月の上空を飛ぶBlue Moon。


エンジンも搭載しているBlue Moonは自律的に宇宙を航行することが可能で、3.6トン~6.5トンのペイロード(積載物)を運びつつ月面へソフトランディングができるとのこと。


宇宙空間を漂ったまま、本体から荷物を射出することもできるようです。


Blue Moonの進行方向にBE-7エンジンが搭載されており、4本の脚がエンジンと同じ方向に伸びています。


Blue Moonはエンジンで姿勢を制御しつつ月面に近づき……


脚がある面を下に向けて垂直になりました。


垂直のままBlue Moonはゆっくりと月面に着陸。Blue Moonの精密な誘導および降下センサーは、月面のどこでも正確に着陸するために機械学習を用いているとのこと。


着陸したBlue Moonの上部からアームが伸びて……


小型の月面探査機が降ろされました。


ベゾス氏によると、Blue Moonは最大で4台の月面探査機を同時に運ぶことができるとのこと。現時点では人間が乗る機構にはなっていないそうですが、より大きなBlue Moonのバージョンを作ることで人間が搭乗することも可能になる模様。


ベゾス氏はイベント発表の中で、「非常に根本的で長期的な問題は、やがて人間が地球上のエネルギーを使い果たしてしまうことです」と述べ、この解決策が地球以外の場所で太陽系のエネルギー源を得ることだとしています。

Blue Moonの着陸場所として考えられているのが、月面の南極付近にあるクレーターであるシャクルトン。シャクルトンの内部には太陽の光が当たらない場所があり、貴重な宇宙資源である氷が存在する可能性が高いとされています。氷が採掘されて水を取りだすことで、ロケット燃料や飲料水を手に入れられる可能性があるため、月面で人間が活動する上での非常に有用な資源となり得るとのこと。

「私たちが月について知っている最も重要な点は、そこに水があるということです」とベゾス氏は語っており、Blue Moonに搭載されたBE-7エンジンの燃料となる液体水素を月面の氷から生産することもできるかもしれないとしました。

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in ハードウェア,   乗り物,   サイエンス,   動画, Posted by log1h_ik

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