サイエンス

Amazonのジェフ・ベゾスが月の戦略的活用計画を明らかに

by mbarrison

Amazon創業者で宇宙開発企業「Blue Origin」も経営するジェフ・ベゾス氏が、「再び月に戻る時が来た」と、月での資源開発計画を明らかにしました。ベゾス氏によると、孫や孫の孫の未来のために、宇宙開発は避けられない大事業だそうです。

Jeff Bezos: ‘We Must Go Back to the Moon, and This Time to Stay’ - WSJ
https://www.wsj.com/articles/amazon-ceo-jeff-bezos-pledges-to-expand-his-space-ventures-1527349075

Jeff Bezos details his moon colony ambitions | TechCrunch
https://techcrunch.com/2018/05/27/jeff-bezos-details-his-moon-colony-ambitions/

National Space Society(米国宇宙協会)の年次総会「国際宇宙開発会議」で登壇したベゾス氏は、自らがかじ取りするスタートアップBlue Originを、月面でのロボット探査機の開発や入植活動を成功させるために活用すると宣言しました。ベゾス氏は、自分の孫やその孫の世代での地球資源の問題はさらに深刻になるはずで、仮に宇宙での資源獲得に乗り出さなければ、世界は成長を止めざるを得ないと考えているとのこと。「そのような未来は、私が望む未来ではない」と考えるベゾス氏は、月の資源を有効活用すべく、月を目指す宇宙開発を行うと宣言しました。ベゾス氏によると、「(月開発は)私たちがやりたいことではなく、やらなければならないこと」だとのこと。


ベゾス氏の計画では、月で資源採掘を行うだけではなく、最終的には太陽光発電などを活用した製造拠点も設ける予定だとのこと。このプロジェクトはBlue Originのような一企業が単独で行える規模ではなく、またそうすべきではないと述べて、NASAをはじめとする多くの宇宙開発事業者が参加する国際的なプロジェクトとして立ち上げる計画です。

ベゾス氏同様、SpaceXのイーロン・マスクCEOも地球資源の限界を感じていて「火星を目指すプロジェクト」を進めていますが、この計画についてベゾス氏は「ステップを飛ばすのは好きじゃない」と述べ、火星を目指すのは無駄だという見解を明らかにしています。宇宙開発のためには火星ではなく、より現実性のある月を目指すべきだというわけです。

ベゾス氏は公開討論の中で、「誰かほかの人が私のビジョンを引き継ぐか、あるいは私の資金が尽きるまで宇宙開発を続ける」と発言しています。ベゾス氏は毎年自身が保有するAmazon株10億ドル(約1100億円)分をBlue Originに投じていますが、Amazonが好調な限り、宇宙開発計画は順調に進んでいきそうです。

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