乗り物

車のデータを収集して販売するプラットフォーム「Otonomo」にパクリ疑惑が浮上、訴訟問題に発展する可能性も

by asawin

Otonomoは、コネクテッドカーのデータを売買するプラットフォーム事業を展開するスタートアップで、2019年4月には韓国のSKグループから1000万ドル(約11億1900万円)の出資を得るなどの急成長ぶりを見せています。そんなOtonomoに対し、同業者のSmartcarが「APIドキュメントを盗用された」と主張、法的措置も辞さない構えを見せています。

How Otonomo, with nearly $55 million in funding, is illegally cloning our product
https://smartcar.com/blog/how-otonomo-is-cloning-our-product/

Smartcar accuses $50M-funded rival Otonomo of API plagiarism | TechCrunch
https://techcrunch.com/2019/04/22/smartcar-vs-otonomo/


OtonomoにAPIドキュメントを盗用されたと主張しているのは、Otonomoと同様にコネクテッドカー向けのプラットフォームを開発しているSmartcarのCEOサハス・カッタ氏です。APIドキュメントとは、プログラムの機能などを利用するために必要な手順を定めた仕様書のこと。カッタ氏は公式ブログで、「Smartcarサイト上で公開しているAPIドキュメントとOtonomoのAPIドキュメントが酷似していることを発見した」と告発、Smartcarの公式Twitterアカウントも「Otonomoに対して侵害の停止を勧告します」とツイートしています。


カッタ氏はSmartcarが2018年8月に公開したAPIドキュメントと、Otonomoが2019年4月に公開したAPIドキュメントのスクリーンショットを取って比較し、その類似性を指摘しています。例えば、「4a1b01e5-0497-417c-a30e-6df6ba33ba46」というランダムな識別子や……


パラメータの説明文に至るまでほぼ一字一句同じで、まるでコピー&ペーストしたかのようです。


同じコネクテッドカーのデータを扱うAPIドキュメントということで、ある程度仕様が似るのは自然なことのように思えますが、ランダムに生成された文字列まで同じになるということは通常ありません。カッタ氏はIT系ニュースメディアのTechCrunchの取材に対し「偶然同じ文字列が生成される確率は10の18乗分の1です」とコメントしています。一方のOtonomo側は「Smartcarが公開した資料はインターネット上で誰でもアクセスできるものなので、すべてパブリックドメインのコンテンツとみなされる」とTechCrunchに回答。SmartcarのAPIドキュメントを流用したことについて半ば認めつつ、問題は無いとの見方を示していますが、Otonomoが遅くとも2019年4月11日まで公開してたAPIドキュメントは、2019年4月23日現在アクセス不可になっています。


カッタ氏は、Smartcarのページには帰属表示があると指摘し、パブリックドメインだというOtonomoの見解は完全に誤りだと否定しました。Smartcarは既に法的措置を取っているとのことで、カッタ氏のブログ投稿は「Stay tuned.(乞うご期待)」という言葉でしめくくられています。

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in ネットサービス,   乗り物, Posted by log1l_ks

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