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ノートルダム大聖堂で起きた大規模火災の様子を収めた写真&ムービーまとめ


2019年4月15日の夕方ごろ、フランス・パリにある世界遺産の「ノートルダム大聖堂」で火災が発生しました。1225年に完成して以来、800年近くもパリの象徴的存在であったノートルダム大聖堂の建物全体に炎が広がったため、尖塔および屋根部分は焼け落ちてしまっています。

Notre Dame fire: Macron promises to rebuild, but Paris monument suffers ‘colossal damage’ - The Washington Post
https://www.washingtonpost.com/world/europe/pariss-notre-cathedral-is-on-fire/2019/04/15/c487906e-5fa1-11e9-bf24-db4b9fb62aa2_story.html?utm_term=.2717398f7e40

ノートルダム大聖堂で起きた火災の様子は以下の通り。

Notre Dame: Blaze engulfs medieval icon - BBC News - YouTube


モクモクと上がる煙


燃え上がる炎


ノートルダム大聖堂は酸性雨や経年による劣化が激しく、近年は改修工事が行われていました。その改修工事で使用されていたとおぼしき足場が煙に覆われています。


ノートルダム大聖堂から上がる巨大な炎


尖塔は中まで炎に浸食されています。


尖塔が倒れる瞬間には「オーノー!」という町の人の叫び声があがります。


過去に落雷により度々炎上して倒壊の危機を迎えていた大聖堂の交差部にある「尖塔」は、1792年に一度撤去されたものの、その後新しいデザインで修復されました。その尖塔が、今回の火災により倒壊してしまいました。尖塔が焼けながら倒れていく瞬間は、以下のムービーでより詳細に見ることができます。

Notre-Dame de Paris : les images de l’incendie - YouTube


別アングルから尖塔が倒れる瞬間


尖塔が折れる瞬間を現地の人が撮影した写真


火災による煙がわかりづらいですが、大聖堂の北塔と南塔には消防士が乗り込んで鎮火に努めていました。


大規模な消火活動には、数百人規模の人員が駆り出されたとのこと。


ノートルダム大聖堂は改修工事中であったため、この工事が火災の原因となったのではとも報じられており、既にパリ検察庁は調査を開始しています。


パリの町ならばどこにいてもノートルダム大聖堂の火災を認識できるほど、大規模な火災でした。


消防士たちの懸命の消火活動により、なんとか倒壊をまぬがれた部分もあります。


ノートルダム大聖堂の全景


火災前のノートルダム大聖堂の様子をGoogleアースで見るとこんな感じ。


火災前のノートルダム大聖堂の写真


巨大な北塔と南塔


中にはバラ窓のステンドグラスと呼ばれる美しいステンドグラスもありました。


尖塔


火災前のノートルダム大聖堂を上空から見るとこう。


火災の様子を上空から撮影したもの。大聖堂のほぼ全体が炎に浸食されており、被害の大きさをうかがわせます。


火災発生時、多くのパリ市民が涙を流しながら大聖堂の様子を見守っていたとのこと。中には膝をついてアヴェ・マリアを歌う人たちもいたそうで、その様子を収めたムービーがTwitter上で拡散されています。


ノートルダム大聖堂の広報担当者であるアンドレ・フィノット氏は、ノートルダム大聖堂が「巨大な被害」を被っていると語っており、中世の木製インテリアが火事の被害にあったと説明しています。また、「(ノートルダム大聖堂の)骨組み部分には何も残らないだろう」と語っており、火災被害の規模の大きさをうかがわせるコメントを残しています。


火災が発生したのは2019年4月15日の19時ごろだそうで、火災発生当初は消防当局が「炎が手に負えないほど大きくなる可能性があり、建物全体が崩壊する可能性もある」とコメントしていました。しかし、何百人もの消防士たちによる消火活動の末、「大聖堂の入り口部分にまたがる象徴的な双子の鐘楼(北塔と南塔)を守ることができた」と消防士のJean-Claude Gallet氏は語っています。なお、ノートルダム大聖堂の火災による死亡者はゼロだそうですが、消火活動に当たっていた消防士が怪我を負ったと伝えられています。

また、フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、「私は今夜、厳粛にこの大聖堂を再建すると誓います。パリのノートルダム大聖堂は我々の歴史そのものです。ノートルダム大聖堂は我々の生活の中心です。たくさんの本、絵画、フランスのすべての男性と女性、そして一度もここへ来たことのない人に属するものです」と語り、ノートルダム大聖堂の再建を誓っています。

なお、ワシントンポストの報道によると、ノートルダム大聖堂の尖塔や屋根といった部分は焼け落ちてしまったものの、外装構造は無事残っているそうです。以下のイラストの赤色斜線部分が火災の被害で焼け落ちてしまった部分で、北塔や南塔、さらには外壁部分などは無事であるとされています。


火災発生後にノートルダム大聖堂の中で撮影された写真も公開されています。多くの燃えカスも見られますが、外壁は健在であることがよくわかります。


パリ市長のAnne Hidalgo氏のツイートによると、ノートルダム大聖堂の中で保管されていた「茨の冠」などの複数の美術品は関係者の協力のおかげで無事安全な場所まで運び出されたとのことです。


ノートルダム大聖堂の火災の様子は、NBC Newsが4時間にわたってライブ配信しており、以下から一部始終をチェックできます。

Watch live: Paris' Notre Dame Cathedral engulfed in flames | NBC News - YouTube


火災発生時には多くのメディアがノートルダム大聖堂の様子をライブ配信していましたが、火災がほぼ鎮火したとみられる記事作成時点でも、いくつかのメディアはノートルダム大聖堂の様子をライブ配信しており、火災被害後の大聖堂の様子を見ることができます。

Watch live: Fire crews battle blaze at Paris’s Notre Dame Cathedral - YouTube


Live Coverage: Fire engulfs Notre Dame Cathedral - YouTube


LIVE: Paris – Weltberühmte Kathedrale Notre-Dame steht in Flammen - YouTube


・おまけ
なお、ノートルダム大聖堂の火災の様子を伝えるライブ配信が、YouTubeのフェイクニュース防止機能によりアメリカ同時多発テロ事件に関連付けられるという事態もひそかに発生していました。

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in 動画, Posted by logu_ii

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