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「Facebookはモラルが崩壊した病的なウソつきだ」とプライバシー委員が激しく批判

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ニュージーランドのクライストチャーチで発生した銃乱射事件で、犯人はGoProを頭に装着し、テロ攻撃の一部始終をFacebookでライブ配信していました。この事件でFacebookは該当するムービーを即座に削除。投稿を禁止する措置を講じていますが、ライブ配信機能自体は継続しています。これについて、ニュージーランドでプライバシー委員を務めるジョン・エドワーズ氏がTwitterの投稿で厳しい批判を繰り広げました。

Facebook are 'morally bankrupt, pathological liars' - NZ Privacy Commissioner - NZ Herald
https://www.nzherald.co.nz/business/news/article.cfm?objectid=12220247

エドワーズ氏による激しい批判のツイートそのものはすでに削除されていますが、ニュースサイトのニュージーランド・ヘラルドなどにより「Facebookは信用に値しない、モラル崩壊した病的虚言癖です。なぜなら、彼らはミャンマーでのロヒンギャ大虐殺を容認し、民主主義が移民たちを攻撃するのを手助けしているからです」という内容であったことが報じられています。


さらに、「自殺、強姦、殺人のライブ配信が行われるのを見逃し、モスク攻撃ビデオの投稿をみすみす許し、『ユダヤ人憎悪』などのおぞましいコンテンツをターゲットにした広告の掲載を可能にし続けている」とも非難。ツイートには「#DontGiveAZuck(ザッカーバーグに与するな)」とのハッシュタグがつけられていました。

この発言の背景には、銃乱射事件を受けてABCニュースがFacebookのマーク・ザッカーバーグCEOに対して行ったインタビューの中で、ザッカーバーグ氏が「ライブ配信機能を廃止したり、配信内容をチェックするための『遅延』を設ける措置を講じる予定はない」との方針を示したことがあります。このインタビューでザッカーバーグ氏は、遅延措置が「誕生日パーティーや友人との楽しい会話を壊してしまう」と指摘し、代わりにAIを用いた監視システムの構築を急いでいると語りました。

エドワーズ氏はこのインタビューについても、ザッカーバーグ氏の「悪者たちが私たちのシステムをすり抜けようとしていることに気がつきました」という発言をとらえて、「あなたはなんのシステムも持っていないじゃないか!!!!!」とツイートしていました。


エドワーズ氏は2019年4月8日に放送されたラジオ・ニュージーランドの番組に出演し、同氏がFacebookに銃撃事件のムービーを共有した人の一覧をニュージーランド警察に提供するよう要請したものの、拒否されたことを明かし、「今回のような銃撃事件のライブ配信は今後も世界中で起き得ることです。このため、各国の政府はSNSのようなプラットフォームに対し、一丸となって取り組むよう要請しなくてはなりません」と語っています。

エドワーズ氏のこの姿勢に、ツイッター上では賛否両論です。ザッカーバーグ氏のインタビューに関するツイートを削除した理由について「有害で間違った情報が拡散されるからだ」と説明するエドワーズ氏のツイートに対して、次のようなリプライが投稿されています。「あなたの立派な取り組み敬意を表します。ですが、政府が厳格な規制を行えば、過度の監視や検閲、プライバシーの喪失を引き起こしかねないことをどうか忘れないでください」という声や……


「企業に検閲をさせるような真似はやめてください」という声が挙がっています。


一方で、「がんばれ、ジョン。正義の戦いを続けてください。あなたは最高の人です」とエドワーズ氏を応援する声も見られました。

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in ネットサービス,   ウェブアプリ, Posted by log1l_ks

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