日本の最果てにある行列のできるラーメン屋とは?
北海道北部に浮かぶ利尻島は、北海道の道庁所在地である札幌市からでも自動車で約6時間+フェリーで約1時間40~50分もかかるという、まさに僻地にある島です。高級品として扱われる利尻昆布を名産品とするこの島には、利尻昆布の上品な出汁をふんだんに使ったラーメンを作るラーメン屋があり、このお店が海外メディアのGreat Big Storyに「日本の最もへんぴな土地にあるラーメン屋への旅」として紹介されています。
The Journey to Japan’s Most Remote Ramen Shop - YouTube
食欲そそるオーソドックスなしょうゆラーメンが作られるシーン。
このラーメンを提供するお店「利尻らーめん味楽」は、北海道の利尻島にあります。
場所はココ。地図上で見るといかに僻地にあるかがよくわかります。
東京から利尻島へ向かうには、まずは北海道まで飛行機で移動します。羽田空港から稚内空港までの直通便があるそうですが、ムービーではいったん新千歳空港まで移動するルートをとっている模様。所要時間は約2時間とのこと。
そのほかの土地から利尻島へ向かう場合、近畿圏なら伊丹空港/関西国際空港/神戸空港から新千歳空港まで約1時間50分、名古屋なら中部国際空港セントレアから新千歳空港まで約1時間40分、仙台なら仙台空港から新千歳空港まで約1時間10分、福岡なら福岡空港から新千歳空港まで約2時間10分かけて移動したのち、新千歳空港から約55分のフライトで最寄りの空港である稚内空港まで移動できます。
札幌に着いたら鉄道で稚内を目指します。
なお、札幌から稚内まで鉄道で移動する場合、特急を使っても約5時間かかります。
さらにフェリーに乗って、ようやく利尻島に到着。稚内・利尻島間のフェリーを運航するハートランドフェリーによると、東京から利尻島までの移動にかかる時間は乗り換えや駅・空港までの移動時間を考慮しない場合でも約4時間、大阪なら約5時間となっています。
そして利尻島を少し歩いて……
ようやく利尻らーめん味楽に到着。
営業時間は11時30分から14時までの2時間30分のみで、木曜日が定休日です。
店内はこんな感じ。最果ての地にあるラーメン屋ですが、かなりのにぎわいっぷり。
その理由はもちろん提供されるラーメンがおいしいから。記事作成時点では、Googleのクチコミでの評価は星4.1、食べログでの評価は星3.29です。
ムービーでは「日本でも最高のラーメンの1つに入るので、長旅の価値はある」と称されています。
利尻らーめん味楽では、開店前から長蛇の列ができあがっています。
長蛇の列のお目当ては、「焼き醤油らーめん」(850円)です。このラーメンには地元の名産品である利尻昆布がふんだんに使用されています。
店主の江刺家堂真さんが登場。
お店は父親の美次さんが2007年に創業したそうで……
「ミシュランガイド北海道 2012 特別版」および「ミシュランガイド北海道 2017 特別版」ではビブグルマンとなっています。
「地元の利尻昆布の味をラーメンという形で表現して、日本の皆様、世界の皆様に食べていただきたくて開業しました」と語る堂真さん。
店内では老若男女さまざまな世代の人々がラーメンを楽しんでいます。
ラーメンを作るのには数時間を要します。
「まずは肝心要のスープを作る作業といたしまして、うちは利尻昆布のスープと動物系その他いろいろ入ったスープと2種類、一番長い方で15時間じっくりと出汁を抽出します」
「出来上がったスープを1つに合わせて少し寝かせ」
「焼きを入れたしょうゆの香りとスープを合わせて」
「甘さとしょっぱさ、香ばしさがちょうどいいバランスになるように作っています」
ラーメンに舌鼓を打つお客さん。
「なぜ多くのお客さんがお店を訪れるのだと思いますか?」という質問に対して、地元の利尻昆布をふんだんに使って出汁を取っている利尻らーめん味楽のラーメンが、非常においしいことが一番の理由だと江刺家さんは答えています。
というわけで、最後はラーメンを1杯注文してムービーは終了。
なお、利尻らーめん味楽の本店は利尻島にありますが、支店が新横浜ラーメン博物館にあるので飛行機やフェリーを乗り継がなくても食べることが可能。新横浜ラーメン博物館のYouTubeアカウントでは「日本一?行くのが困難な絶品『島ラーメン』」として紹介されています。
【ラー博TV】日本一?行くのが困難な絶品「島ラーメン」 - YouTube
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