Googleストリートビューで6万5000年前の人類が刻んだ壁画を見ることができる
2007年のサービス開始以来、世界中の道路をパノラマ撮影し続けているGoogleストリートビューでは、公道だけでなく富士山の頂上や、一般人立入禁止の軍艦島、果ては海の中など、撮影車では入れない場所も見ることができます。そんなGoogleストリートビューのバックパック型撮影機材「トレッカー」を背負ったカメラマンがオーストラリアの大自然を踏破しカメラに収めました。
Take a walk through Kakadu on Google Street View
https://www.blog.google/around-the-globe/google-asia/australia/kakadu-google-street-view/
Kakadu National Park Gallery
https://www.google.co.jp/streetview/gallery/#kakadu-national-park/
Explore Kakadu National Park with Google Street View (video) - YouTube
「2019年はカカドゥ国立公園創立40周年となる特別な年です」と話すのはカカドゥ国立公園のスタッフであるAnja Tomsさんです。
カカドゥ国立公園の創立40周年を記念して、Googleはストリートビューでカカドゥ国立公園を見ることができる特設サイトを作成。直接オーストラリアにいかなくても、だれもがカカドゥ国立公園の文化遺産に触れることができるようになりました。この特設サイトは、Googleとカカドゥ国立公園のコラボレーションにより実現したもの。
「カカドゥ国立公園の観光スポットから、普通では立ち入ることができない、ワニなどの動物のねぐらまで見ることができます」と語るのは、同じカカドゥ国立公園のスタッフであるSean Nadjiさん。
カカドゥ国立公園は豊かな自然と文化的な史跡から、ユネスコの世界遺産(複合遺産)に指定されています。
カカドゥ国立公園はオーストラリア最大の国立公園で、その広さはスイスの半分ほどにもなる約2万平方kmです。
広大なエリアに広がる豊かな自然には、オーストラリアに分布する全種類の鳥類のうち、3分の1が生息しています。
カカドゥ国立公園には自然だけでなく、6万5000年以上もの長きにわたり連綿と続いてきたアボリジニの文化や歴史が息づいています。
Googleストリートビューのおかげで、自宅の椅子に座りながら雄大な自然を観賞したり、子どもが学校の教室で古代文明のアートに触れたりできるわけです。
360度カメラを背負ってオーストラリアの大自然に挑むGoogleストリートビューのカメラマン。
実際に特設サイトにアクセスして、カカドゥ国立公園の自然と文化遺産を見てみることにします。「Burrungkuy (Nourlangie)」をクリックしてみると……
実際にカカドゥ国立公園の「ノーランジーロック」にやってきたかのような視点に切り替わります。そのまま道をクリックすると……
クリックした場所に歩を進めることができます。
壁に近づくと、岩肌に刻まれた壁画を見ることができました。
何らかの壁画があるのか、単なる岩の模様なのかは分かりませんが、ぼかしかかってしまっている場所も。
ほかにも「Twin Falls」の流れをくむ川をボートで下っている様子や……
「Ubirr」の素晴らしい見晴らしを、PCの前でくつろぎながら楽しむことが可能になっています。
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