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爆発火災「バックドラフト」を4K解像度&スーパースローで撮影、反応不可能な速度で放たれる煙と炎のド迫力ムービー


密閉された空間で火災が発生し、しばらく立って火勢が衰えたように見えたものの、ドアや窓を開け放った瞬間に大爆発する現象が「バックドラフト」です。さまざまなスローモーションムービーを投稿しているYouTubeチャンネル「The Slow Mo Guys」が4K解像度で撮影したバックドラフトのムービーを公開しています。バックドラフトに巻き込まれてしまうと、反応不可能な速度で炎に捕らわれてしまうことがムービーを見ると理解できます。

4K Slow Motion Backdraft - YouTube


ムービーでは、密閉された鉄製のコンテナ内部で火災を発生させ、意図的にバックドラフトを生成するという実験を行いました。司会進行を務めるのはギャビン氏とダニエル氏の2人。コンテナは同様の実験に何度も使われているのか、既に焼け焦げています


コンテナの内部は人家を模しており、家具などが配置されています。コンテナ後部に可燃性のものを配置し、火が大きくなったら後部の扉を閉め、炎を前方に誘導していきます。


火が内部で十分に大きくなった後、すべてのドアを閉め、内部を密閉します。密閉後しばらく立ってから前方のドアの上部を開放、内部で熱された可燃性の一酸化炭素が急激に酸素と結びついて二酸化炭素へと大量に変化し、爆発。バックドラフトが生じるという想定です。


バックドラフトの威力を測るため、ドアの前に5フィート(約1.5メートル)間隔で棒に刺さったマシュマロが置かれています。


ギャビン氏は「実験の後、こんがり焼けたマシュマロでスモアでも作ろうか」と語ります。


バックドラフトの様子は側面側に配置された4K解像度1000コマ/秒撮影が可能なスーパースローカメラ「Phantom Flex4K」で録画されます。


コンテナ内部には防炎防護を施されたGoProが置かれます。


GoProによるコンテナ内部の映像はこんな感じ。


今回の実験はアメリカテキサス州トラヴィス郡の消防隊の監督下で行われました。消防隊が内部に火を放ち、後部のドアを閉めます。


まだ開けられたままの窓や前方のドアからもうもうと黒煙があがっています。


窓と前方ドア、計3箇所が開いていますが、内部の温度は既に142度に達しました。


側面の窓、全部のドアを封鎖して内部を密閉状態に。


密閉した段階では内部の温度は500度。GoProによる映像は一面火炎に包まれた状態です。


しかし温度が531度を記録した瞬間に、GoProは熱に負けて故障してしまいます。


内部の酸素が十分に燃え尽きた後、ドアの上部を開けました。ドア上部からは黒煙が上がり続けています。


約40秒間待ち続けますが、バックドラフトは生じずに黒煙が上がり続けるのみ。


しびれを切らした消防士が「下側も開けるか?」と言いながらドアに近づいたまさにその瞬間……


バックドラフトが発生。煙がまるで柱のように勢いよく飛び出してきました。ギャビン氏とダニエル氏も驚きのあまり呆然としています。


スーパースローカメラで撮影されたムービーによると、煙が直線的に放出され、その煙に包まれるようにして火柱が生じているのがハッキリわかります。ギャビン氏が「最低でも40フィート(約12メートル)地点まで届いてるよ」とコメント。


ドアから一番近い5フィート(約1.5メートル)の位置に置かれていたマシュマロは影も形もありません。しかし10フィート(約3メートル)の位置に置かれていたマシュマロは少し焦げ目がついており、ダニエル氏は「焼き加減はバッチリだな、食わないけど」とコメント。


繰り返し実験を行って、何度か撮影を行いました。2度目のバックドラフトの様子はこんな感じ。コンテナの2倍ほどの長さの火柱が生じています。


3度目は正面からバックドラフトを撮影。バックドラフトに巻き込まれたら、反応できずに火に飲み込まれてしまうことがよくわかるムービーでした。

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in 動画, Posted by darkhorse_log

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