Google翻訳で世界に平和を伝える旅をする青年の物語
GIGAZINEではたびたび自転車で世界一周をしたチャリダーマンの記事を掲載していますが、Googleも世界を自転車で巡りながらGoogle翻訳を駆使して人々と交流するインド人の青年の物語を取り上げています。
Google 翻訳を活用して平和のメッセージを伝えている人をご紹介します。 | Google
https://about.google/stories/pedalingforpeace/
Ep 9: Pedaling for Peace l SEARCH ON - YouTube
自転車で世界を旅するインド人の青年ドニャン・イェワッカーさんの物語は、Googleのテクノロジーを駆使して困難に挑戦する人々を描いた「Search On」シリーズのエピソードのひとつです。
ドニャンさんは2016年から2020年まで4年かけて自転車で世界75カ国をめぐる旅の最中で、インドを出発してからこれまでにミャンマー・ラオス・ベトナム・カンボジア・タイ・マレーシア・シンガポール・インドネシア・台湾・中国・日本・韓国を訪れてきました。
旅の目的は1つ。ガンジーのように世界を巡り、平和や思いやりを世界中に広げること。
そのためにはいろいろな国でいろいろな言葉を話す人と交流する必要があります。言葉が通じない人と語り合う時、ドニャンさんは「方法は2つあります」と語ります。
ひとつは目と目で通じ合うこと。
そしてもうひとつがGoogle翻訳です。
旅先の料理店で「I'm a vegetarian」と英語で話すドニャンさん。相手の女性は真剣な面持ちでドニャンさんの目をじっと見ながらうなずいていますが、ドニャンさんの言葉はなかなか伝わりません。
そこで、ドニャンさんがGoogle翻訳に「I'm a vegetarian」と入力したところ、 スマートフォンから「Soy vegetariano」とスペイン語の機械音声が流れます。
その瞬間女性の顔に笑顔とともに理解の色が浮かびました。
おいしい食事にありつけたドニャンさんは女性に向かってジェスチャーで気持ちを伝えました。
韓国で唯一ガンジーの像がある弘法寺を訪れるドニャンさん。お坊さんがスマートフォンに向かって旅を祝福する言葉を吹き込むと、Google翻訳が韓国語をインドのヒンディー語の音声に翻訳してくれます。
キューバでGoogle翻訳を使って「どこかいい観光スポットはある?」とドニャンさんが尋ねると……
男性が一緒に自転車に乗って案内してくれました。
メキシコで出会った高齢の女性に「おきれいですね」と伝えるドニャンさん。女性と家族は大笑いしています。
「会えて良かったよ。あんたはいいやつだ」とドニャンさんに語りかける左の男性。男性が「おれもいいやつだろ?」と付け加えると、2人は心から笑い合いました。
まだ見ぬ人たちともっとたくさんの言葉を交わして心を通わせることを目指して、ドニャンさんの旅は続きます。
なお、Googleの特設ページではドニャンさんがこれまで旅した国々で撮影した写真などもチェック可能で、日本では1万7118kmもの距離を自転車で旅したと記されています。
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