サービス開始15周年を迎えたGmailがついに送信予約機能を導入
by Google
Googleが2004年から提供しているフリーメールサービスのGmailが、2019年4月1日にサービス開始から15年を迎えました。これを機に、GoogleはGmailにあらかじめ作成したメールを送信予約する機能を追加したと公式ブログの中で発表しました。
15 years and counting—making Gmail work faster and smarter for businesses | Google Cloud Blog
https://cloud.google.com/blog/products/g-suite/15-years-and-counting-making-gmail-work-faster-and-smarter-for-businesses
2004年4月1日にサービスが始まったGmailは、当初SMSを用いた招待制でアカウントの登録が行われていました。その後、正式版のサービス提供が開始し、日本でも2006年8月23日から招待状なしでGmailアカウントを作成することが可能となりました。2012年11月には、MSNの提供しているフリーメールサービス「Hotmail」を抜いて世界最大規模のメールサービスになったことが報じられています。
GmailがHotmailを抜いてメールサービスとして世界最大規模に - GIGAZINE
調査企業International Data Corporationの報告では、2020年までには時と場所を選ばずに仕事をするモバイルワーカーがアメリカの労働人口のおよそ72.3%を占めるようになると予想されています。このデータを受けて、Googleは「就業時間外に仕事を持ち越すことがあるとわかっています。しかし、皆のダウンタイムを思いやることが大事です」と述べ、Gmailに送信予約機能を追加したと発表しました。
送信予約機能の追加によって、通常通りにメールを書いてからスケジュールを設定することで、指定した時間に送信できるようになるとのこと。以下の画像をクリックすると、GIFムービー(約4.2MB)でメール送信時間を設定する様子が確認できます。
さらに、メール作成をAIでサポートする「Smart Compose」が強化され、スペイン語・フランス語・イタリア語・ポルトガル語にも対応したことも明らかにされました。Smart Composeの導入によって、メールの入力中にAIが文章完成候補を提示するようになり、メールの文章をすべて手打ちで入力しなくても済むようになるそうです。
G Suiteのプロダクトマネージメント部門ディレクターであるJacob Bank氏は「メールはビジネスを動かす核となるものです。Gmailを15年間使ってきた人にも、あるいは使い始めて15日だという人にも、私たちはこの長い旅を共にした皆さんに感謝したいと思っていますし、メールがあなたにとってよりスマートで便利なものとなるように願っています」と述べました。
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