チェロで13のパートを弾きわけて「ロード・オブ・ザ・リング」の楽曲を演奏するムービー
映画「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズの原作として有名な、J・R・R・トールキンの小説「指輪物語」。この中で登場する「ドゥリンの歌(Song of Durin)」を、独自にアレンジして13もの異なるパートをチェロで弾きわけるというムービーをCellofragさんが公開しています。
Lord Of The Rings - Song of Durin | Cello Cover - YouTube
Cellofragさんは「ドゥリンの歌」を7つの異なるパートで構成し、主旋律を除いてすべて2回ずつ演奏することで、合計13のパートで演奏しています。低音はより低い低音と高い低音を2チェロずつ4チェロで弾きわけており、2チェロがテナー、4チェロがアルト、2チェロがドラムを担当。
ムービースタート時には7つのパートが表示されており、演奏は7つのパートからスタートしていることを意味しています。画面中央に表示されている一番大きな映像が主旋律を演奏するチェロで、左右両下部が低い低音、最下部中央の2つはチェロを弾かずに叩いてドラムパートを演奏しています。
画面中央左の2つはより高い低音を担当するチェロで、遅れて入ってくる右2つのチェロはテナーパートのようです。
そして最後に入ってくる画面上部の4つのチェロが、アルトパート。同じパートであってもすべて別々に録音したものを合わせているとのことです。
指輪物語の中で登場する「ドゥリンの歌」を楽曲に作り直したのは、トールキン氏の作品からさまざまな楽曲を生み出しているClamavi De Profundisというバンド。Cellofragさんは、このClamavi De Profundisが作った「ドゥリンの歌」をチェロで独自にアレンジして演奏しているわけです。なお、Clamavi De Profundisによるオリジナル版の「ドゥリンの歌」は以下から聴くことが可能で、Cellofragさんのチェロ版と聴きわけるとチェロの独特の音が「ドゥリンの歌」にいかにマッチしているかがよくわかります。
Song of Durin (Complete Edition) - Clamavi De Profundis - YouTube
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