「Apex Legends」や「FIFA」などの大手ゲームパブリッシャーEAが350人を解雇

配信からわずか3日で1000万人以上のプレイヤーを獲得したバトルロイヤルゲームの「Apex Legends」や、人気サッカーゲームシリーズの「FIFA」などを取り扱うエレクトロニック・アーツ(EA)が、全従業員の4％に相当する350人を解雇する予定であると明かしました。

Updating Our Organization and Addressing Our Challenges
https://www.ea.com/news/an-update-on-our-organization

EAの組織変更およびチャレンジへの取り組みについて
https://www.ea.com/ja-jp/news/an-update-on-our-organization

Layoffs hit EA, CEO says they are necessary to ‘address our challenges’ - Polygon
https://www.polygon.com/2019/3/26/18282457/ea-layoffs-ceo-andrew-wilson-statement

EAは公式サイト上で「組織の更新と課題への取り組み」と題するアンドリュー・ウィルソンCEOからのメッセージを掲載し、この中で一部の従業員を解雇する予定であることを明かしています。

ここには「挑戦に取り組み、先の機会に備えるために、会社としていくつかの重要なステップを踏みました。我々は周囲の変化に応じてともに変化しなければいけないことは明らかです。コミットメントを達成し、組織を洗練し、我々のユーザーが求めるものを満たすために働いています。その一環として、マーケティングおよびパブリッシング組織、オペレーションチームに変更を加えました。また日本とロシアは体制を縮小させ、プレイヤーの皆様には別の方法でサービスを提供することに注力します。組織の変更に加え、我々はゲームやサービスの品質向上に深く焦点を当てています。素晴らしいゲームを送り出すことが我々にとっての核心であり続けます」と記されています。加えて、EAで働く9000人の従業員のうち、約350人が組織改編のあおりを受け解雇されることとなるとしています。

2018年はアメリカのビデオゲーム業界だけで4兆7000億円超の売上を記録しており、ゲーム業界は好景気にあったといえるのですが、一方で一部の企業が大規模なレイオフを実施しています。2018年末にはTellTale Gamesが従業員の大部分を解雇し、Activision Blizzardも2019年2月に全従業員の約8％を解雇しており、EAの動きはこれらに続くものとなります。

コール オブ デューティなどの人気タイトルを抱えるActivision Blizzardが700人超の大規模レイオフを実施 - GIGAZINE

・追記 2019/03/28 13:50
EAから日本オフィスの閉鎖および日本市場に対しての公式見解を得ることができました。公式見解は以下の通りで、引き続き日本市場へのサポートが約束されています。

3月26日(PST米国時間)、EAは、弊社のお客様により魅力的かつ高品質のサービスを安定的に提供し、さらには、当社のビジネス成長の基盤を構築すべく、販売部門及びビジネス部門における組織改編を決断いたしました。
その一環として、日本オフィスの閉鎖を発表いたしました。
ただし、日本は、弊社にとって重要なマーケットであり、引き続き日本のマーケットにEAゲーム及びサポートを継続してまいります。
また、従業員の方々には、これまでの弊社に対する貢献に心から感謝申し上げるとともに、全ての方々に対し、当社における別のポジションの提案、もしくは、ゲーム業界での再就職のご紹介など可能な限りの支援を行ってまいる所存でございます。
当社は今後ともワクワクするゲームを提供できるよう努めてまいります。今後とも、一層のご愛顧を賜りますようよろしくお願い申し上げます。