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Appleが有毒ガスや一酸化炭素を検出する特許を取得、iPhoneやApple Watchに搭載か

by freestocks.org

2019年1月24日、AppleはiPhone・iPad・Apple Watchといった製品で一酸化炭素などの有毒ガスを検出できるようにするための内蔵センサーに関する特許を取得しました。

One of Apple's Next Health Sensors for iDevices could save your Life by Detecting Invisible Deadly Gases - Patently Apple
https://www.patentlyapple.com/patently-apple/2019/01/one-of-apples-next-health-sensors-for-devices-could-save-your-life-by-detecting-invisible-deadly-gases.html

Apple gains patent for future iPhones and Apple Watches to act as poisonous gas and CO detectors - 9to5Mac
https://9to5mac.com/2019/01/24/apple-co2-sensors-patent/

物理的なガスセンサーを端末に組み込むには、筐体部分に新しい開口部を設ける必要があります。この「筐体に新しい開口部を設ける」という行為は、イヤホンジャックまで廃止したiPhoneを製造するAppleおよびスマートフォン業界のトレンドとは明らかに反するものであり、そもそも防水性能を有するiPhoneやApple Watchといった端末にとっては障害になるものでしかありません。そのため、「iPhoneおよびApple Watchが有毒ガス検出機能を搭載しながら、IP68相当の防水性能を維持できるかどうかは非常に興味深いところ」とApple関連のニュースを報じる9to5Macは記しています。

Appleが特許を取得した有毒ガス検出センサーは、「オゾン(O3)・二酸化窒素(NO2)・一酸化窒素(NO)・一酸化炭素(CO)・二酸化硫黄(SO2)・メタン(CH4)・揮発性有機化合物(VOC)のうち少なくとも1つを含むガス」を検出できるとのこと。

特許によると、以下の図は「筐体内に収容された小型のガス検出装置」で、特許出願ではこのガス検出装置をApple Watchに内蔵した場合が想定されています。


近年、空気をきれいにするための技術が注目を集めており、市場には多くの高性能空気清浄機が出回っています。また、電気自動車メーカーのテスラは、車両用の特殊なHEPAフィルターを発売し、生物兵器から身を守るための「Bioweapon Defense Mode」を発表しています。

iPhoneやApple Watchにガス検出器を搭載する際の問題点としては、やはり「いかに防水性能を実現するか」が挙げられており、防水のガス検出器は存在するものの一般的にサイズが大きくなりがちであることを9to5Macは指摘しています。iPhoneやApple Watchのようなスリムな端末にガス検出器を搭載するとなれば、「かなりのサイズ縮小が必要となるはず」とのことです。

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in モバイル,   ハードウェア, Posted by logu_ii

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