中国のセックスドール製造工場にカメラが潜入、AI機能を盛り込むチャレンジが行われている

等身大の女性の形をした性玩具「セックスドール(ラブドール)」は、見た目のリアルさが追求されてきました。中国のセックスドールメーカーは、見た目に加えて表情を変えたり会話をしたりできるAI機能を持つセックスドールの開発に勤しんでいることを、BBCのカメラが捉えています。
This company specialises in talking, AI-powered sex dolls - BBC Reel
https://www.bbc.com/reel/video/p06f6xn2/inside-a-chinese-sex-doll-factory
中国のセックスドール企業の製造工場。

「ついてきて」と話すのは、副工場長のジン・チェン氏。

「私たちの人形は人間みたいなもの。骨格、筋肉、皮膚を持つのよ」

骨格は160点以上の部品からなるとのこと。

「ここが骨格に肉付けする工程よ」

ドリルを使って骨組みを固定中。

人形は男性二人で慎重に運ばれます。

ハケで艶を出しているところ。

発砲ボディは型に収めて成型します。

この作業は精密さが求められ、失敗は許されないとのこと。

型から出てきた人形が大量にぶら下げられています。

取締役のドンギュウ・ヤン氏は「私の家族は最初はサポートしてくれませんでした」と語ります。

それは、ヤン氏の家族が「中国ではセックスドールは売れない」と考えていたからだとのこと。

金持ちはセックスドールを必要とせず、貧乏人はセックスドールを買うことができないもの。そのためセックスドール販売ビジネスは失敗するに違いないと考えたそうです。

「みんな、食事については雄弁に語りますよね。自分の好みをシェアしたがります。けれど、セックスになると、とたんに『ならず者』扱いでした」

「セックスに対する態度はここ20年で大きく変わりました。若者はセックスを美しい行為で、楽しいものだと考えています」

中国初のセックス関連ショップは1993年にオープンしました。今では中国に20万以上のセックスショップがあり、成長産業になっているとのこと。中国のセックス玩具の市場規模は189億元(約3000億円)で、2020年までに593億元(約9700億円)にまで拡大すると予想されています。

褐色の肌を持つセックスドール。

客の嗜好の合わせて、セックスドールに「個性」を持たせることにチャレンジしているとのこと。

様々な表情が開発されています。

さらに、動くセックスドールも開発中だとのこと。

AI機能を搭載することで、会話するセックスドール。

「トランプ大統領を知っている?」という問いに対して、プロフィールを答えました。

まだ、人形は感情を表現することはできません。

そこで、会話での応答に、ロボットの動きを合わせるテストが繰り返されています。

最終的には、それぞれのユーザーに合わせた個別のコミュニケーションがとれることが目指されています。

ロボットはできる限り人間らしく見える必要があるとのこと。

「どんなに賢く会話できたとしても、醜い姿では決して話したくはならないでしょう」

「反対に、見た目が良ければ、少々バカでも話したくなるものです」

セックスドールはガールフレンドや妻を置き換える存在になると考えているというヤン氏は、「女性モデルだけでなく男性モデルも製作中で、いつかボーイフレンドや夫も置き換えられるかもしれない」と笑いました。

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in ハードウェア, Posted by darkhorse_log
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