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Webを再び分散させるSolidプロジェクトの思想を表したエディターツール「dokieli」


Solid」はGoogleやFacebookなどによってWebが中央集権化してしまっていることを懸念して、Webを再分散化することを目標に立ち上がったプロジェクトです。そのSolidの仕様を取り入れたエディターツール「dokieli」は、SolidではどのようなWebが実現できるのかについてうかがわせてくれるツールとなっています。

Solid
https://solid.mit.edu/

dokieli
https://dokie.li/

SolidはWorld Wide Webを考案したティム・バーナーズ=リー氏を中心に動いているプロジェクトです。

「ウェブの父」ティム・バーナーズ=リーが新プラットフォーム「Solid」を発表 - GIGAZINE


上記の記事では以下のように述べられています。

Solidを使えば、すべてのユーザーは「パーソナル・オンライン・データ・ストア(POD)」を持つことが可能。PODは連絡帳、To-Doリスト、カレンダー、音楽ライブラリ、そのほか個人あるいは専門ツールを持つことになり、「Google Drive、Microsoft Outlook、Slack、Spotifyが1つのブラウザで同時に可能になるようなもの」とのこと。PODのユニークな点は、データの保存場所や「誰がどのような情報にアクセスするか」が完全にユーザーの手に委ねられるところで、許可を与えれば家族や同僚が自分の持つデータを他の誰かと共有することが可能になるほか、1つのデータを異なるアプリで同時に見ることも可能になります。


「dokieli」は上記のSolidの概念を体現したようなエディターツールです。エディターツールと言っても見た目は静的なウェブサイトとなっており、どのサーバー・ローカルマシンでも動作可能です。通常のWebサイトのように閲覧できるほか、ログインによってコメントや編集などさらなる機能を利用できます。ログインには「WebID」を使用します。


本文を選択すると上にポップアップが出現します。コメントを付ける他にはブックマークしたり共有したりすることも可能。


コメントを付けると他の人にもそのコメントが表示されるようになります。


記事をPODに登録されている人と共有することもできます。


記事のどの部分にも「アンカー」がついています。このアンカーをコピーして……


別の記事で注釈として貼り付けることができます。


参照元の情報は自動でReferencesに書き込まれます。


また、参照された側には「どのページから参照されたか」「どの部分が参照されたか」などの通知が行くようになっています。


また、閲覧時に見た目を変える機能も搭載されています。下の画像では左は「basic」で右は「acm」というスタイルに変えられています。右は本文が左右の2列に分かれている形式になっています。


下の画像は「LNCS」フォーマットに切り替えた場面です。このように、閲覧者が自分の好きなフォーマットで記事を読むことができます。


なお、公式のドキュメントを見ることで実際にどのようにdokieliをセットアップすればよいのかが分かります。

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in ウェブアプリ, Posted by log1d_ts

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