レビュー

キヤノンのフルサイズ&ミラーレスカメラ「EOS R」を触りまくってみたレビュー


2003年から15年連続で「レンズ交換式デジタルカメラ」市場の世界シェア第1位を守り続けているというキヤノンが、2018年9月15日に新製品としてフルサイズモデルであり、かつミラーレスカメラの「EOS R」を発表しました。今回、試作機ながらもそのボディとレンズ一式を借りることができたので、じっくりと触ってみました。

キヤノン:EOS Rシステムブランドサイト
https://cweb.canon.jp/eos/special/eos-r/

目次
・ボディ&レンズ外観
・マルチファンクションバー
・作例

ボディ&レンズ外観
ボディ、ワイドストラップ、バッテリーパック、バッテリーチャージャー、インターフェイスケーブルとケーブルプロテクターで、ボディ一式です。


ボディキャップ着用の正面はこんな感じ。


背面はバリアングル液晶になっています。


天面。左側に電源スイッチ、右側にその他のスイッチ類。グリップ部分の前方にシャッターボタンがあり、その手前に電子ダイヤルがあります。また、MODEボタンの外側も電子ダイヤルになっています。


本体右側面にSDカードスロット


本体左側面には各種接続ポート。HDMIやUSB Type-Cなどに対応。


底面はグリップ部分がバッテリー収納部になっています。右側にあるのはUSB PD対応ポート。


本体(バッテリー・ワイドストラップ込み)の実測重量は707gでした。


左から順に「RF24-105 F4L IS USM」「RF28-70mm F2L USM」「RF50mm F1.2L USM」「RF35mm F1.8 マクロ IS STM」というEOS Rで誕生したRFマウント用のRFレンズ4本。右端のレンズはEFマウントの「EF24-105mm F4L IS II USM」で、右下の「コントロールリングマウントアダプター EF-EOS R」があればEFレンズも使用可能となります。


RF24-105mm(付属品込み)は770g。このほか、RFレンズは28-70mmが1527g、50mmが1033g、35mm(マクロ)が344gでした。


EF24-105mmは856gで……


コントロールリングマウントアダプターが165g。EOS Rで使う際には、合計約1kgを装着することになります。


EOS Rのボディに28-70mm(フード付き)を装着するとこんな感じ。


24-105mm装着だとこんな感じ。


カメラのズームレンズには一般的に「ズームリング」「フォーカスリング」の2つのリングがついていますが、RFレンズは先端部(黄色い枠で囲った部分)に第3のリング「コントロールリング」がついています。このリングには、ボディについている2つの電子ダイヤルと同じように任意の操作を割り当てることができます。


ボディにコントロールリングマウントアダプターを装着し……


EF24-105mmを装着するとこんな感じに。


マルチファンクションバー
新たな機能として加わったのが、ファインダーの右側に設置された「マルチファンクションバー(M-Fnバー)」。


スライド操作と左側・右側のタップ操作、合わせて3つの操作を、撮影時・再生時でバラバラに割り当てることができます。


撮影用にプリセットとして用意されているのは「ISO感度」「ホワイトバランス」「ピント・情報表示」「動画撮影」「フレキシブルAE」「AF」で、このほか「ユーザーカスタマイズ」「割り当てなし」も選べます。


「ISO感度」だと、スライド操作でISO感度の上げ下げが可能。


ユーザーカスタマイズ時には、ISO感度のオートへの切替も可能。


再生時のプリセットは「機能ショートカット」「画像送り」「割り当てなし」。


たとえば「機能ショートカット」だと、左側を押すと画像にレーティングを設定し、右側を押すとロックすることが可能。


このM-Fnバーはカメラを右手で持ったとき、ちょうど親指が触れるか触れないかの位置にあります。


「誤操作防止機能」をオンにすると、左端を約1秒押さないとM-Fnバーが反応しないようになるので、親指をかけても誤反応することがなくなります。


作例
以下の作例は「試作機による撮影」です。いずれもトリミングはしておらず、クリック後はオリジナルと比べてタテヨコいずれも50%にリサイズした画像が表示されます。クリック後のファイルサイズは400KB~2.7MBの範囲で大容量なので、モバイル回線での閲覧時は気をつけてください。

阪急淡路駅西方に建設中の高架橋(ISO感度100・f6.3・シャッター速度1/160s・焦点距離63mm 以下の写真も同様の表記)


通天閣(ISO100・f5.6・1/125s・42mm)


天王寺動物園・泳ぐカピバラ(ISO2000・f11・1/125s・105mm)


天王寺動物園・フンボルトペンギンたち(ISO100・f1.8・1/800s・50mm)


天王寺動物園・寝ているチュウゴクオオカミ(ISO100・f2.8・1/80s・50mm)


天王寺動物園・餌に向けて舞い降りるオジロワシ(ISO640・f4・1/160s・105mm)


天王寺動物園・アシカプールで餌の分け前を狙う野生のアオサギ(ISO640・f6.3・1/125s・105mm)


天王寺動物園・夜行性動物舎のメガネフクロウ(ISO12800・f6.3・1/15s・80mm)


てんしばから見るあべのハルカス(ISO160・f6.3・1/60s・47mm)


あべのハルカス(ISO400・f6.3・1/125s・105mm)


天王寺駅に入ってくる関空・紀州路快速(ISO2000・f6.3・1/125s・105mm)


住吉大社の太鼓橋(住吉反橋)(ISO100・f5・1/60s・24mm)


住吉大社の鳥居の向こうを走る阪堺電車(ISO12800・f4.5・1/125s・105mm)


エキスポシティにある観覧車・Redhorse OSAKA WHEELと大阪モノレール(ISO12800・f4・1/50s・32mm)


太陽の塔(ISO12800・f4・1/50s・94mm)


八坂神社(ISO100・f4.5・1/400s・70mm)


大雲院の壁(ISO100・f5・1/200s・28mm)


高台寺のマニ車(ISO100・f3.2・1/100s・54mm)


高台から見た八坂の塔(ISO100・f5.6・1/320s・70mm)


二年坂から見た八坂の塔(ISO100・f4.5・1/200s・70mm)


南禅寺水路閣(ISO320・f2.2・1/80s・70mm)


南禅寺水路閣(ISO100・f2・1/80s・70mm)


南禅寺水路閣(ISO100・f2・1/160s・28mm)


フレッシュネスチーズバーガーと自家製ジンジャーエール(ISO1250・f3.2・1/80s・35mm)


フレッシュネスチーズバーガー(ISO1250・f2.8・1/80s・35mm)


撮影した動画はこんな感じです。

キヤノン「EOS R」でクマをムービー撮影 - YouTube


EOS Rは2018年10月25日(木)発売で、本体スペックは以下の通り。
撮像素子形式:CMOSセンサー(デュアルピクセルCMOS AF対応)
有効画素数:約3030万画素
記録画素数:L 約3010万(6720×4480)画素/M 約1330万(4464×2976)画素/S1 約750万(3360×2240)画素/S2 約380万(2400×1600)画素/RAW 約3010万(6720×4480)画素/C-RAW 約3010万(6720×4480)画素
ISO感度:ISO100~40000(拡張でISO50相当・ISO51200相当・ISO102400相当が設定可能)
動画記録形式:MP4(映像:MPEG-4 AVC/H.264 可変(平均)ビットレート方式/音声:リニアPCM・AAC)
動画記録サイズ:4K・UHD(3840×2160)、フルHD(1920×1080)、HD(1280×720)
フレームレート:NTSC設定時 119.9p、59.94p、29.97p、24.00p、23.98p/PAL設定時 100.0p/50.00p/25.00p/24.00p
モニター:TFT式カラー液晶モニター 3.15型(3:2) 約210万ドット
可動角:開き角 約0°~175°/回転角 手前側約0°~90°、奥側約0°~180°
ファインダー:有機ELカラー電子ビューファインダー 0.5型(4:3) 約369万ドット
倍率:約0.76倍
Wi-FI:IEEE 802.11b/g/n準拠
Bluetooth:Bluetooth Specification Version 4.1準拠
寸法:約135.8mm×98.3mm×84.4mm
質量:本体のみ 約580g/バッテリー・カード含む 約660g

価格はキヤノンオンラインショップの場合、ボディ+マウントアダプター EF-EOS Rが税込27万270円、ボディ+コントロールリングマウントアダプター EF-EOS Rが税込28万4040円、ボディ+マウントアダプター EF-EOS R+RF24-105mm F4L IS USMが税込42万930円、ボディ+コントロールリングマウントアダプター EF-EOS R+RF24-105mm F4L IS USMが税込43万4700円となっています。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
フルHDの60倍・1億2000万画素の圧倒的超解像度CMOSセンサー「120MXS」の撮影事例が見られるムービーをキヤノンが公開 - GIGAZINE

ゲームボーイの「ポケットカメラ」にキヤノンの望遠レンズを装着可能なアダプタを自作した猛者が登場 - GIGAZINE

ミラーレスカメラを買う時に知っておきたいこと基礎ガイド - GIGAZINE

in レビュー,   ハードウェア,   動画, Posted by logc_nt

You can read the machine translated English article here.