2頭のヘラジカがツノを合わせて激しく戦う様子を収めたムービーが激撮される

ヘラジカは北半球の中でも特に寒い地域に生息し、成長するとツノを含む体高が2mを超すこともある巨大なシカの1種です。そんな2頭の巨大なヘラジカがツノを打ち付け合い、激しく戦う様子を撮影したムービーがFacebookに投稿され、大きな話題になっています。

Here's a Stunning, Rare Video of a Fight Between Two Huge Moose
https://www.livescience.com/63771-moose-fight-video.html

2018年10月9日、カナダのニューブランズウィック州に住むデニス・レベスクさんという男性が、Facebookにヘラジカの戦いを収めたムービーを投稿しました。レベスクさんは林業や狩猟を行っており、多くの珍しい野生動物の姿を目撃してきたとのことですが、「私はあの光景をみた時、鳥肌が立ちました。あんなのは見たことがない」とムービーを撮影した時の感想を述べています。

ヘラジカの戦いは、以下の埋め込みムービーから見ることができます。

車に乗っていたレベスクさんは道路の向こう側に、2頭のヘラジカが超至近距離で固まっているのを見つけました。レベスクさんが慌ててカメラを向けると……

ヘラジカはお互いのツノをぶつけ合い、押し合う形でずるずると移動します。

どうやら、手前側のヘラジカが奥のヘラジカを押し込んでいる模様。2頭のヘラジカは道路の内側にまで侵入してきました。

しばらくすると、2頭のヘラジカは押し合うのをやめ、お互いに様子を見るような形になります。前足で軽く地面を引っかく動作を繰り返し、相手をけん制しているようです。

2頭ともやる気をなくしたのか、互いに周囲の景色を見始めたと思いきや……

ツノが軽く触れ合った瞬間、一気に一触即発の雰囲気を放ち出すなど目が離せません。レベスクさんも車のエンジンを切り、じっくり撮影するモードに入ります。

2頭とも非常に大きなツノを持つ立派なヘラジカで、レベスクさんは「ツノの幅が少なくとも50インチ(約127cm)はあった」と述べています。

緊迫した雰囲気が続き、お互いに派手なぶつかり合いはしないものの、時折相手にツノを向けて威嚇のポーズをとっている模様。

お互いに反対方向を向いているものの、相手への注意は片時もなくなることがありません。

ついに我慢できなくなった様子で、レベスクさんは車の外に飛び出しました。

ヘラジカ2頭がレベスクさんのほうにじっと視線を注いでいます。

すると、いきなり2頭が激しくツノを衝突させました。「ガコン」と木材がぶつかり合うような、硬質な音が周囲に響き渡ります。

右側のヘラジカが相手を振り払い……

間合いを取ろうとしている模様。

しかし、左側のヘラジカが低い体勢からツノを相手に向かって突き出し、右側のヘラジカも防戦を強いられます。道の端に追いやられ、踏ん張り切れなくなったヘラジカは……

くるりと体を回転させて逃れようとします。

その後、再び似たような体勢に戻った2頭。すると、右側のヘラジカが前足を折り……

しゃがみ込むように低い体勢をとりました。立派なツノで全身をガードするような形です。

こうなると相手のヘラジカも手出しができないのか、お互いにゆっくりと体勢を立て直し……

再び2頭は元の間合いを取った位置に戻りました。

しばらくすると、また2頭は激しくツノを打ち付け合い……

お互いがパッとツノを離します。

すると、右側のヘラジカがいきなりその場から走り出し……

左側のヘラジカも後を追います。

そのまま2頭は森の中へと走り去っていきました。

ムービーは記事作成時点で76万回以上も再生されており、多くの人々がヘラジカ同士の迫力満点な戦いに魅入られたようです。