取材

「好きなものを描いていたらいつの間にかアニメ監督になっていた」など衝撃の制作秘話が語られた「メカウデ -MECHANICAL ARMS-」初上映会&トークショー


クラウドファンディングで制作費を募り絶賛制作進行中のオリジナルアニメ「メカウデ -MECHANICAL ARMS-」のパイロット版エピソードがマチ★アソビ vol.21で初公開されました。上映の後のトークショーには監督と総監修に加えてゲストのマフィア梶田さんが登壇し、26歳という若き女性監督が初めてアニメ監督を務めることになった経緯など、非常に興味深い話を聞くことができました。

マチ★アソビ
http://www.machiasobi.com/events/mekaude.html

メカウデ-mechanical arms-【公式サイト】
http://mecha-ude.com/


「メカウデ」の上映回&トークショーはufotable CINEMAで行われました。

これから上映会とトークショーです! pic.twitter.com/GVVGIiPGnZ

— オカモト (@okamotics)


パイロット版エピソードの一般上映はマチ★アソビが初ということで、期待を寄せた数多くのアニメファンたちが集っていました。イベント参加には整理券が配布されたのですが、その整理券は15分でなくなってしまったとか。


イベントではまず、30分ほどのパイロット版エピソードが上映されました。「メカウデ -MECHANICAL ARMS-」がどのような作品なのかは、以下のプロモーションムービーを見るとよく分かります。

メカウデ-mechanical arms-|Promotion Video - YouTube


上映の後、ゲスト司会としてフリーライターのマフィア梶田さん、「メカウデ」監督のオカモトさん、総監修をつとめたサイバーコネクトツーの松山洋さんが登壇し、制作の裏話をこれでもかと掘り下げるトークショーが行われました。


そもそも「メカウデ」を作成することになったのは、オカモトさんが「そういえば描いたことないな」ということでメカのイラストを描いてSNSに投稿したところ、その魅力に引かれた気の早いファンから「アニメまだですか」とリプがとんできたことが最初のキッカケであったと衝撃的な発端が語られました。

またオカモトさんは「メカウデ」のクラウドファンディング開始時に24歳という若さで監督を務めていますが、「どんな経緯で監督になったのか」という質問に対しても「好きなものを描いていたら、いつの間にか監督と呼ばれるようになっていた」と驚きの経歴が飛び出します。


総監修の松山さんは、オカモトさんが所属する福岡のクリエイティブチームTriF Studio代表の麻生さんと、サイバーコネクトツーが手がけた劇場アニメ「.hack// G.U. TRILOGY」の制作で縁があり、TriF Studioが初めてアニメを作るということでノウハウを伝授してほしいと依頼され参加することになりました。声がかかったのもイベントで久々に再会したタイミングだったらしく、業界の「縁」というものの大きさがわかるエピソードが語られました。

TriF Studioはアニメ制作を独特の方法で行っているらしく、他のアニメ会社に協力を依頼しようとしたところ「そんな作り方ありえない」「どうしてそんな効率悪いやり方をするのか」と驚かれたそうです。サイバーコネクトツーのスタッフも数カットだけ参加したそうですが、「とても勉強になったけど、このやり方を見習いたくはない」など驚きを示していたと松山さんから語られました。TriF Studioの制作環境については、またいずれメイキング資料集などで公開するかもしれないとこのとなので、気になる人は続報を要チェックです。


作品の内容について、梶田さんから「メカウデ(機械の腕)たちが表情豊かで、人間よりも人間味を感じました」と感想が述べられました。これについてオカモトさんは「手は顔の次に人間味が出ると思っていて、それでも手だけでは物足りないからアルマ(主人公のメカウデ)には瞳を追加しました」と、メカウデを人間らしく描く工夫を語りました。

またキャスティングについて、オカモトさんは主人公の相棒メカウデ・アルマはアニメ「翠星のガルガンティア」でロボット・チェインバーを演じた声優の杉田智和さんを希望したそうです。その理由も「機械に人間味を出したかったから」で、実際に作中では主人公・ヒカルと愉快にやり取りをするなど「ヒカルの道具」ではなく「ヒカルの相棒」らしいキャラクターとなっていました。


作品の舞台となる架空の都市は福岡の北九州市をモチーフにしているそうです。メカウデというガジェットは登場するものの、特別先の未来というわけではなく基本的に現代風の舞台なので、聖地巡礼もはかどりそう。


イベントの後には、オカモトさん、松山さんによるサイン会も行われました。


「メカウデ」は全12話構成のエピソードを予定しているとのことです。マチ★アソビ期間中には物販&展示ブースも用意されており、等身大のメカウデを見に行くこともできます。

マチアソビ メカウデ物販&展示ブース、オープンしました〜????
3日間どうぞよろしくお願いします????✨#メカウデ #マチアソビ pic.twitter.com/zYwUdXgiNK

— メカウデ_日本語公式 (@mechaude_JP)

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in 取材,   アニメ, Posted by log1e_dh

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