iPhone XS/XS Maxでスリープ状態からだと充電がスタートしないバグが発生
ついに発売された「iPhone XS/XS Max」を使用している一部のユーザーから、画面を消してスリープ状態にしてLightningケーブルを挿しても端末の充電がスタートしないことが報告されています。
Some iPhone XS and iPhone XS Max Devices Won't Start to Charge While Screen is Turned Off - Mac Rumors
https://www.macrumors.com/2018/09/29/iphone-xs-and-xs-max-chargegate/
Apple関連のニュースを報じるMac Rumorsが運営するフォーラムやApple公式のサポートコミュニティで、複数のユーザーが「スリープ状態だとiPhone XS/XS Maxの充電が始まらない」と報告しています。ユーザーの投稿によると、症状はまちまちで、「画面をタップしてスリープ状態を解除すれば充電が始まる」という人もいれば、「iPhoneをスリープ状態から復帰させ、Lightningケーブルを再接続しなければ充電できない」と報告している人もいます。また、中には「スリープ状態のiPhoneにLightningケーブルを挿すと、端末が完全に反応しなくなった」と投稿している人も。
YouTubeチャンネルのUnbox Therapyでは、実際に複数台のiPhone XSやiPhone XS Maxを使い、スリープ状態でLightningケーブルを挿しても充電がスタートしない様子を再現しています。Unbox Therapyは1台のiPhone Xと、4台のiPhone XSおよび4台iPhone XS Maxを充電しているのですが、iPhone Xはスリープ状態からでも問題なく充電されているのに対し、iPhone XSは4台中2台、iPhone XS Maxは4台中3台がスリープ状態では充電を開始できていません。
The iPhone XS Has A Serious Problem... - YouTube
「iPhone XSおよびiPhone XS Maxがスリープ状態では充電開始できない」というケースは、AppleのサポートコミュニティやMacRumorsのフォーラム上だけでなく、Reddit、Twitter、YouTubeなどさまざまなプラットフォーム上でも報告されています。ただし、これらはすべてのiPhone XS/XS Maxユーザーが影響を受けるわけではないということも明らかになっています。
一部のユーザーはiOS 11.4.1で導入された「USB制限モード」が原因となっているのでは、とみていますが、Unbox Therapyや他のユーザーはUSB制限モードを無効化してもスリープ状態では充電開始できないと報告しています。なお、iOS 12ではこのUSB制限モードがデフォルトで有効となっています。
また、AppleはUSB制限モードが存在していても「iPhone、iPad、iPod touchをUSB電源アダプタに接続した場合は通常通りに充電されます。」と公式サポート上に明記しているため、USB制限モードが問題の原因になっているわけではないとMacRumorsは推測しています。
なお、Unbox Therapyのムービーコメント欄にはiPhone XS以前の古い端末でも同様の問題が起きていると報告しているユーザーがいるため、充電問題は今後のOSのアップデートで解決できる可能性があります。ただし、記事作成時点では問題を解決するための方法は存在しない模様です。
・関連記事
最新のiOS 11.4.1で追加されたUSBアクセサリの制限モードによりiPhoneはよりセキュアに - GIGAZINE
iOS 12の「USB制限モード」を回避する方法が既に編み出されている可能性 - GIGAZINE
捜査機関によるiPhoneアンロックを難しくする「USB制限モード」の実装をAppleが進めている - GIGAZINE
iOS 11.4に「USB制限モード」登場か、端末を7日間放置するとデータ通信が不可になり捜査機関によるアクセスを制限 - GIGAZINE
・関連コンテンツ