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「姫とゲーマー 第3話」を完成版に更新したのでビフォーアフターを比較してみました


2018年3月にGIGAZINE上で掲載したマンガ「姫とゲーマー 第3話」は、スケジュールの関係で未完成原稿となってしまっていました。本編が無事完結した後に作画担当の椒いおさんがめちゃめちゃ頑張って未完成だった第3話を完成版に更新したので、どのように変化したか確認してみました。

第3話は以下の画像をクリック

◆姫とゲーマー 第3話「ゲーム実況外のリアルの姫」



1ページ目では、キャラクターはしっかり描かれているものの、コマ枠からフキダシやキャラクターの一部がはみ出てしまっていました。


完成版がこんな感じ。それぞれのコマが枠に収まって、きっちり整理された1ページになっています。また、キャラクターにポッと赤みがさして健康的な印象を演出しているほか、背景も正式に配置され空気感を表現しています。


第3話は姫とゲーマーが所属する「ゲーム部」の先輩である部長・副部長の初登場回であり、部長はそのウザさとかわいさをまき散らしながら大暴れしました。悪い顔をする部長が、完成版ではいっそう悪く目を光らせているほか、キュートなチークも追加されイタズラっぽい性格を感じます。


後輩である姫を祭りに誘う先輩のヒトコマ。背景に色鮮やかな花火が描き込まれ、夏祭りのポスターのような出来上がりです。


後輩と親睦を深めたい優しい先輩のヒトコマ。コマから飛び出てくる修正前の勢いもこれはこれで激しさを感じて面白いですが、完成版ではさらにスピード感がついてウザさが増加。語りの熱意のほどが伝わります。


ゲーム部一同で夏祭りに行く第3話は「浴衣回」でもあります。修正前から華やかな浴衣で着飾った姫でしたが、完成版ではパッと光って咲き誇っているよう。


浴衣の姫ちゃんの変化いろいろ。


同じく夏祭りに連れてこられたゲーマーくんは完成版で悲壮感マシマシです。これから先、彼はカメラマンとして何度も駆り出されることになるのですが、それはまた別のお話。


また、第3話は姫が動画配信をする理由が語られるほか、彼女の小さな闇が垣間見える大事な回でもありました。修正前の「誰もいない家」の空虚さも物悲しくて情緒的ですが、完成版では「暗がりで1人」のリアルと「まぶしい光の中で囲まれる」ネット世界との姫の中での対比が色濃く描き出されています。


キメのページは修正前でもしっかり書き込まれていましたが、作画担当のこだわりが爆発してマイナーチェンジしていました。


修正前と完成版をアニメーションで比較してみるとこんな感じになりました。


第3話の修正作業している作画担当の動向はこんな感じ。


ずっと背景を描き続けていたら壊れかけてしまったそうです。匿名のメッセージサービス「マシュマロ」を設置したそうなので、優しく話しかけてあげてください。



作業に癒やしは大事。


8月に最終話を掲載した「姫とゲーマー」はこれで改めて完成となります。単行本や大ボリュームのメイキングを公開予定のほか、単行本で用いるロゴも近い内に発表します。まだまだ継続して応援していただけるようお願いします。

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in マンガ, Posted by log1e_dh

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