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株式非公開化を「撤回」したテスラのマスクCEOが従業員に宛てたメールの一部が明らかに

By Jenny Cestnik

アメリカ時間の2018年8月24日、テスラのイーロン・マスクCEOは同社の株式を非公開化するとしていた計画を撤回し、公開企業として株式の上場を維持するという方針を発表しました。マスク氏はその方針をここのところ過熱気味だったTwitter上ではなくテスラのブログで明らかにしているのですが、それとは別にテスラの従業員に宛てて今回の判断に至った理由を説明しています。

Elon Musk Emailed Tesla Employees His Reasons for Staying Public | Inverse
https://www.inverse.com/article/48398-elon-musk-emailed-tesla-employees-reason-public

テスラは2018年8月24日、株式非公開化の計画を撤回することを発表しました。その内容はテスラジャパンのウェブサイトでも公開されています。

Staying Public | テスラジャパン
https://www.tesla.com/jp/blog/staying-public


ブログでは今回の決定の主な背景として、株主の多くから非公開化に反対する意見が寄せられたことが挙げられています。投資企業の中には、テスラ株を持ち続けることが非公開株の保有率を定めた社内コンプライアンスに抵触するケースがあるほか、個人投資家や純粋にテスラの未来に希望を託す株主にとっても、株式が非上場化されることにはほとんどメリットがないというのがその理由です。

テスラ、株式非公開化を撤回 (写真=ロイター) :日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO34601190V20C18A8NNE000/

テスラCEO大迷走、株式非公開化「撤回」の理由 | 経営 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
https://toyokeizai.net/articles/-/234840

そのような状況の中、マスク氏はブログとは別に社員に宛てたメールを配信。その内容をサイエンス・テクノロジー系メディアのInverseが入手し、その一部を公開しています。メールの中でマスク氏は、「多く考えた結果、テスラの近い将来に対する最良の道筋は公開企業であり続けることであるという結論に至った」という内容や……

After giving this a lot of thought, I have come to the conclusion that the best path for the foreseeable future is for Tesla to remain a public company


「非公開化することについての非常に確かな理由はいくつもあり、テスラにとっての明確な決断とは全く異なるものではあるが、結局のところ、公開企業であることがテスラにいる人や我々の将来に投資してくれた人の利益に最も役立つものである」という考えを記しています。

There are certainly a number of very compelling reasons to go private, so this is far from an obvious decision, but, on balance, being public appears to best serve the interests of the people of Tesla and those who have invested in our future.


マスク氏が打ち上げた「上場廃止」という発表をめぐっては、その財源が確保できているのかなどについてさまざまな疑問が噴出。さらには「株価操作の疑い」でアメリカの証券取引委員会が調査に乗り出すなどの事態が生じており、マスク氏の判断や言動については「支離滅裂」や「迷走中」など厳しい声も寄せられていました。

マスク氏いわく、今回の決定の背景には個人投資家に及ぶデメリットが大きな要因として存在しているとのこと。アメリカ国外に住むと思われるTwitterユーザーから寄せられた「ヨーロッパに住む小規模投資家として、個人的に今回の報道には安心している。イーロン、小さな投資家のことを考えてくれてありがとう。我々は非常に小さい存在ですが数はたくさんであり、みんな応援してますよ!」というツイートに対しマスク氏は、「私にとっての決め手となったのがこれ」というコメントをつけています。


過去数カ月、マスク氏はテスラの経営に関する情報の公開がTwitterに偏重するなど、従来にはない状態にあることがささやかれていましたが、今回の「上場継続」の情報がテスラのブログで公開されたことでマスク氏も落ち着きを取り戻しつつあるという見方も挙がっています。「モデル3」の生産がやっと正常化に向かい始めたと伝えられる中、まだまだキャッシュフローに不安を抱える同社がどのように体勢を立て直すのか、関係者を中心に関心は集まりそうです。

ちなみに、テスラはモデル3の次とされる大型電気トラック「Semi」の開発を続けており、アメリカのトラック運送大手でSemiの大型見込み客である「J.B. Hunt」に対してプロトタイプを公開。その際には運転席の内部の様子も初めて公開されています。

Tesla Semi prototype shows up at potentially critical customer; trucking giant J.B. Hunt | Electrek
https://electrek.co/2018/08/24/tesla-semi-prototype-spotted-potential-customer-trucking-giant-jb-hunt/


また、マスク氏はファームウェアのアップデート内容として「カラオケモード」の登場をほのめかしています。

Elon Musk says Tesla will add 'car karaoke' mode in a software update - Roadshow
https://www.cnet.com/roadshow/news/elon-musk-says-tesla-will-add-car-karaoke-mode-in-a-software-update/


ことの発端はブロガーやライターを含むタレント活動を行っているアシュリー・エスクエダさんがつぶやいた以下のツイート。「あなたはきっと忙しい人だと思うけど、私が乗ってるモデル3が停まっている時に歌の歌詞が画面に表示されるカラオケモードを搭載するようにあなたのエンジニアに伝えてほしい」というツイートに対してマスク氏は……


「Tesla Car Karaokeはバージョン10のアップデートで登場することになると思う。さっき、バージョン9のミサイルコマンドアステロイドなどのゲームで遊んできたけど、楽しかった!」とツイートしています。


もしカラオケモードが搭載されると、こんな状態で歌いまくる自動車が増えるのかも。歌に熱中し過ぎないような仕組みも取り入れてもらいたいところです。

One Direction Carpool Karaoke - YouTube

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in ソフトウェア,   乗り物,   動画,   メモ, Posted by logx_tm