乗り物

なんと自動車のかわりに馬車に乗って移動する「アーミッシュUber」が登場


スマートフォンアプリで自動車を呼ぶことができる「Uber」は、手軽に利用できて一般的にタクシーよりも料金が安いということで人気を集めています。Uberは「スマートフォン」と「インターネット」という最新テクノロジーによって初めて実現したサービスであるといえるのですが、なぜか自動車ではなく馬車を使った「アーミッシュUber」がアメリカ国内で走っています。

Amish man starts "Uber" ride service with his horse and buggy | WWMT
https://wwmt.com/news/local/amish-man-starts-uber-ride-service-with-his-horse-and-buggy

昔ながらの生活を守り、農耕や牧畜による自給自足の生活を送っているアーミッシュの人たちは、現代の技術による機器を生活に取り入れることを原則的に拒んでいます。馬車を使ったアーミッシュUberを運営しているのは、自身もアーミッシュであるというティモシー・ホーステドラーさん。アーミッシュ伝統の小型の馬車に乗客を乗せて走る様子が、以下のムービーに収められています。


馬車の操縦席に座って手綱をもつホーステドラーさん。古い時代を描く映画用の小道具のようにも見えますが、現代に生きるアーミッシュが日常的に使う、れっきとした「自家用車」です。


「カッポ、カッポ」とひづめの音を立てて馬車を引く馬。Uberの車両はまず間違いなくガソリンやディーゼルなどのエンジンを積む自動車で運行されていますが、アーミッシュUberは文字どおり「1馬力」のエンジンで走る車両です。


アーミッシュUberがサービスを提供しているのは、アメリカのミシガン州コロンという地域。アーミッシュのコミュニティがあり、多くの人が昔ながらの生活を送っている土地です。


車体に掲げられた「UBER」の文字。しかし後述するように、実際にはUberとは関係がないそうです。


インタビューに答えるホーステドラーさん。「Uberはクールなものだよ。毎年いくつもの新しいサービスが世の中に登場してくるけど、Uberはその中でもホットなものだと思う。だから僕はアーミッシュUberを立ち上げることにしたんだ」と語っています。


乗客を乗せて走るアーミッシュUber。利用料金は5ドル(約550円)とだけ決まっており、距離は関係ない模様です。


利用者にも好評のようで、乗客のほとんどはコロンの住民ではなく外部からやって来た人たちだとのこと。家族でアーミッシュUberを利用した男性は「Uberを使ったのは初めてだし、馬車に乗ったのも初めてだよ」と楽しげに語っています。


名称こそ「アーミッシュUber」となっていますが、前述の通りこのホーステドラーさんはUberに登録しているドライバーではないとのこと。そのため、アーミッシュUberはアプリで呼び出すことができず、乗車するためにはミシガン州コロンに足を運んで車両を探す必要があります。「アプリで呼び出して支払いできないの?」と思ってしまいそうなアーミッシュUberですが、逆に考えるとそれこそがアーミッシュの文化であるということなのかもしれません。

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in 乗り物,   動画, Posted by darkhorse_log

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