Amazonが自動車にAlexaを導入できる「Alexa Auto SDK」をリリース

by why kei

Amazonが自動車メーカーが同社の音声認識AIである「Alexa」を導入するためのソフトウェア開発キット(SDK)「Alexa Auto SDK」をGitHub上で公開しました。

Amazon doubles down on vehicles as the next domain for digital brain Alexa with new tools – GeekWire
https://www.geekwire.com/2018/amazon-doubles-vehicles-next-domain-digital-brain-alexa-new-tools/

Amazon offers first look at Alexa Auto to developers today - The Verge
https://www.theverge.com/2018/8/9/17670058/amazon-alexa-auto-sdk-developers-alexa-car

AmazonがGitHub上で公開したAlexa Auto SDKは、ストリーミング機能やスマートホームコントロール機能、天気予報といったさまざまなAlexaスキルをサポートしたものです。なお、Alexa Auto SDKは車載用Alexaである「Alexa Auto」を開発者が初めて触る機会にもなるとのこと。

GitHub上で公開されているAlexa Auto SDKは以下から確認できます。

aac-sdk/builder at master · alexa/aac-sdk · GitHub

Alexa Autoは電話の呼び出しやGPSシステムを駆使したナビゲーション機能、レストランや映画館といったローカル検索を行う機能もサポートしており、さらに、Amazon Music、Audible、iHeartRadioといったサービスから音楽やオーディオブックをストリーミング再生することも可能です。

なお、Alexa Autoは2018年後半から多くの自動車に搭載されるとみられており、トヨタが開発中のEntune 3.0もAlexa Autoに対応することが明かされています。また、パナソニックも将来的にリリースする車載インフォテインメントにGoogleアシスタントやAlexaを導入する予定であるとしています。加えて、AnkerやGarminといったメーカーは古い自動車にもAlexa Autoが導入できるように、自動車に接続して使うタイプのAlexa端末を開発中です。

海外メディアのThe Vergeは「開発者がAlexa Autoに精通するまで時間がかかるので、2019年以降にAlexa搭載自動車が増えるのでは」としています。

なお、BMWも車載インフォテインメントにAlexaを搭載することを発表しており、Alexaがあるとカーライフがどれくらい快適になるかは以下の記事を読めばよくわかります。

AmazonのAIアシスタント「Alexa」がすべてのBMW市販車に搭載されることに - GIGAZINE