「かけるだけで乗り物酔いを防ぐメガネ」が開発される
どれだけ揺れる乗り物でも平然とスマートフォンの画面を見たり、タブレットのムービーを見ていられる人がいる一方、振動がほとんどなくても「勝手に乗り物が動いているだけで気持ち悪い」という乗り物酔いしやすい人も存在します。そんな「乗り物酔いしやすい人でも車酔いせずに、風景や手元の画面や本を見ることができる」ように開発されたメガネが「SSEETROËN」です。
SEETROËN – the First Glasses to Elimitate Motion Sickness – Visuall
https://visuall.net/2018/07/09/seetroen-the-first-glasses-to-elimitate-motion-sickness/
「SEETROËN」がどんなメガネになっているのかは、以下のムービーを見るとわかります。
SEETROËN - the First Glasses to Elimitate Motion Sickness
せっかくの休日には、どこか遠出をしたいと思う人も多いはず。
旅の最中には、長時間乗り物に揺られることもあります。
移動時間も大事な休日の一部です。寝て過ごすのももったいないと、タブレットのムービーを見たり……
スマートフォンでSNSをチェックしたりするのは自然なことです。
しかし、人々は3人に1人の割合で「乗り物酔いになったことがある」と回答しており……
EU圏内で国をまたいだ移動が珍しくないヨーロッパでも、3000万人が慢性的な乗り物酔いに苦しんでいると報告されています。
そこで、フランスの大手自動車メーカーであるシトロエンは……
SEETROËNという「乗り物酔いを防ぐメガネ」を開発しました。
シトロエンの技術者は、フランスのスタートアップであるBoarding Glassesが開発したBoading Ringというシステムを採用し、乗り物酔いを防ぐメガネを開発したとのこと。
白いプラスチック製のシンプルな外観は、人間工学にもとづいたデザインが取り入れられています。
SEETROËNは縁の太いリングが前に2つ、左右に1つずつ作られた不思議な形状のメガネ。
シトロエンと共同でSEETROËNの開発にあたった、Boarding Glassesの共同設立者であるAntonie Jeannin氏は、「乗り物酔いになってしまうのは、目で見える感覚と体が感じ取るバランス感覚にズレが生じることが原因です」と語ります。
Boeding Ringテクノロジーを採用したSEETROËNは、前に2つ、左右に1つずつで合計4つのリングを持っています。リングの内側に沿って作られた空間には、青い液体が入れられており……
SEETROËNが左右に傾けば、青い液体も一緒に傾きます。
青い液体は左右方向だけでなく、前後方向でも同様に傾く模様。
青い液体がSEETROËN本体の傾きに連動して傾くことで、視野の端に「実際の水平線」を常に描くことが可能になります。視覚と体の感覚の間に生じるズレを、人工的に作り出した水平線を視覚から取り入れることで乗り物酔いを防ぐというのが、SEETROËNの仕組みです。
SEETROËNは装着してから10分ほどで、人間のバランス感覚を感じ取る内耳との同期が完了します。
実に95%の人は、SEETROËNを装着することで乗り物酔いを防ぐことができるとのこと。
SEETROËNを装着すれば、乗り物酔いに弱い人でも車の中でタブレットを見たり……
スマートフォンを眺めたりできます。SEETROËNは10歳の子どもから装着することで可能。
SEETROËNは99ユーロ(約1万3000円)で、シトロエンの公式通販サイトから購入予約を行うことができます。なお、記事作成時点での発送予定は最短で2018年9月以降となっており、本体価格に上乗せして梱包重量に応じた配送料がかかります。
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