無料で誰でも簡単にミニマルなウェブサイトを作成可能な「itty.bitty」
140字までしか一度につぶやけないTwitterなど、短い文章を共有するサービスでどうしても長い文章を共有したいときは、複数に分けて共有したり、長い文章そのものを画像に変換して共有するなどの工夫をしなければなりません。Dropboxのデザイン・ヴァイスプレジデントを務めるNicholas Jitkoff氏が公開した「itty.bitty」は、無料でシンプルなウェブサイトを作成することができ、TwitterやSlackで長い文章スクリプトを簡単に共有することができます。
itty.bitty
https://itty.bitty.site/
I’ve made you an itty bitty experiment just in time for independence day–
— Nicholas Jitkoff (@alcor) 2018年7月4日
a tool to create websites contained within their own link.
https://t.co/uc1ZIIJYNV - a brief summary
https://t.co/1RMAW3amKO - how it works
What might you make with it?
https://t.co/53RmE6CPP8 pic.twitter.com/y0aUY242CZ
itty.bittyにアクセスするとこんな感じ。ユーザー登録やメールアドレス登録は一切必要なく、薄く説明文が書かれている部分をクリックすると本文の編集がスタート。
最上部に1行分だけページタイトルの入力部分があり、その下にページ本文の入力部分があります。今回はページタイトルに「こんにちは」、ページ本文に「Hello, World」と入力します。
入力が終わったら、ページ右上にある「menu」をクリックし、「copy link」をクリックします。これでこのページのURLがクリップボードへ自動的にコピーされます。
実際にコピーしたURLをブラウザに入力して開いたところ。itty.bittyはコンテンツの情報をLempel-Ziv-Markovチェーンアルゴリズム(LZMA)によって文字列に変換し、URLに組み込むという仕組みです。
ページ内容に変更を加えるともちろんURLも変化。そのため、公開後に内容を更新した場合はURLを再度共有する必要があります。
また、itty.bittyで作成したページは、ページを作った人だけではなく、閲覧した人も編集が可能となっています。右上に表示される「edit」をクリックするとページ内容の編集が可能。
ページ本文には、文字だけではなくHTMLタグを使うこともできます。例えばページ本文を以下のように打ち込むと……
背景色や文字サイズの変更、YouTubeのムービーやTwitterのタイムラインの埋め込みも可能でした。
さらに、JavaScriptを埋め込むことでアプリを作成することもできます。公式では電卓アプリをitty.bittyで再現したページが用意されていました。
もちろんitty.bittyはスマートフォンのブラウザからでも利用できます。コンテンツの情報量が2610バイト未満であれば、QRコードを生成することも可能とのことで、右上の「qr code」をタップ。
ページのURLとなるQRコードが表示されました。コンテンツの情報量が少ないのであれば、URLをコピーしなくても、このQRコードをTwitterやSlackで共有すればOK。
itty.bittyを利用することで、長い文章やデータ、簡単なアプリを気軽に共有することができます。ただし、サーバーにデータをアップロードするシステムではなく、画像や音楽などのテキスト以外のファイルは直接公開できないので注意が必要。なお、itty.bittyのソースコードはGitHubで公開されています。
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