Appleのマップがついに「ウェブページへの埋め込み機能」をサポート
Google マップが提供しているウェブ上への地図埋め込み機能は、ウェブ上で簡単にページを訪問したユーザーへ詳細な位置情報を伝えることができるため、非常に人気のある機能となっています。そんなウェブ上への地図埋め込み機能の提供を、AppleのiOS用「マップ」アプリが開始したと報じられています。
Apple Maps now available to embed into websites with MapKit JS | 9to5Mac
https://9to5mac.com/2018/06/06/apple-maps-webapps-mapkit-js/
Apple Maps embeds have come to web browsers in beta - The Verge
https://www.theverge.com/2018/6/6/17435458/apple-maps-embeds-mapkit-js-web-browsers-beta
AppleはMapKit JSという名称の開発者向けAPIを公開し、開発者がMapKit JSを利用してAppleのマップをウェブブラウザ上に埋め込むことを可能にしました。これまでにもAppleはiCloudやApple Storeなど、Apple内部のウェブサイトにAppleのマップを埋め込んでいましたが、一般の開発者でもAppleのマップが埋め込めるようになるのは今回が初めてです。
2016年に初めてMapKit JSの存在が確認されてから、実に2年を経過してようやくマップの埋め込み機能が公のものになったことになります。開発者はマップのエリアを選択して埋め込むことが可能で、エリア内にある特定の2地点間のルートを取得することもできるとのこと。
地図の埋め込みはWebGLによって表示されることを想定しており、地図のズームや地図の向きを回転させるといったタッチ機能もサポートしているそうです。開発者は基本的には無料でMapKit JSを使用することが可能ですが、無料での使用制限は1カ月あたり25万までの地図への埋め込みか、1日当たりのAPIキーの呼び出しが2万5000までとなっており、それ以上の使用を求める場合はAppleに料金を支払う必要があります。
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