「すべての航空路もローマに通ず」ことを示してくれるインタラクティブマップ「Flights to Rome」
「すべての道はローマに通ず」ということわざにもあるとおり、古代ローマには世界の各地からの道路がつながっているといわれていました。時代は進み、現代の主要交通網の一つである飛行機に乗って世界の各地からローマへたどり着くことができるのか、また同様にニューヨークや東京にもたどり着くことができるのかを調べたマップ「Flights to Rome」が公開されています。
Flights to Rome - moovel lab
https://flightstorome.moovellab.com/#flightstorome
「Flights to Rome」は、過去に「本当にすべての道はローマに通ずるのか?」を調査した「Roads to Rome」を公開したチームが作成したサイトです。Roads to Romeでは、世界各地の48万箇所以上のスタート地点から陸路と船だけでローマにたどり着くことができるのかが調べられていました。
「本当にすべての道はローマに通ずるのか?」を調べられる地図が公開中 - GIGAZINE
そして今回、Flights to Romeでは「すべての航空路はローマに通ずるのか」というテーマで同様の調査が実施されています。今回は世界中の71万2425カ所にスタート地点を設定し、近隣の空港までは陸路で、そしてその後ローマまでたどり着くことができるのかをアルゴリズムを使って調べているとのこと。
ヨーロッパ周辺を拡大してみると、ローマのフィウミチーノ空港、別名「レオナルド・ダ・ヴィンチ国際空港」に向けて多くの路線が存在していることがわかります。ローマから東向きの路線としては、ロシア・モスクワのドモジェドヴォ空港と、トルコ・イスタンブールにあるアタテュルク国際空港への太い路線が存在。
さらにローマを周辺を拡大してみると、大小さまざまな路線がローマに通じていることがわかります。
Flights to Romeでは、ローマ以外にニューヨークと東京へと通ずる路線の様子を見ることも可能。ニューヨークを中心にしたマップはこんな感じで、アイスランドを経由して北欧諸国につながる路線とアイルランドとイギリス経由で中央ヨーロッパにつながる路線、そしてアラスカやカナダ上空を経て日本や中国を結ぶ路線が目立つことがわかります。
北米大陸をアップにすると、実に細かくアメリカの全土とニューヨークが結ばれていることがわかります。
アラスカ部分をアップにすると、テッド・スティーブンス・アンカレッジ国際空港からアラスカの各地に向けていくつもの路線が開かれていることがわかります。これらの地域は陸路でつながっていないことも多く、飛行機や船が唯一の交通手段である場所もあります。
東京を中心にした路線図マップはこんな感じ。東京は地図の右端に位置しており、ロシア経由の欧州路線、北京や上海を経由する中国方面路線、アラスカ経由でアメリカに入る北米路線、そしてパプアニューギニアのポートモレスビー・ジャクソン国際空港とおぼしき地点を経由するオセアニア路線などが存在していることがわかります。
東京を中心にすると、このように5つの主なルートがあることがわかります。
東京から中国方面は、南から上海、北京、そしてハルビン太平国際空港と思われる空港との間で太い路線が存在していることがわかります。なお、北朝鮮の上空を飛ぶルートはほとんど存在しないのも面白いところ。国交がない日本の航空会社はもちろん、中国や韓国の路線もないようですが、そもそも北朝鮮国内の航空需要がそれほど多くないとも考えられます。
なお、サイトでは各地の空港をアップにして路線を立体的に把握できる3Dマップを見ることも可能。記事作成時点ではデータのロードに時間がかかり気味でしたが、以下の羽田空港のように、各空港を発着する便のルートを3Dで見ることができました。
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