ハードウェア

Intelが秘密裏に開発する2画面PC「Tiger Rapids」の正体が明らかに



ASUSとLenovoがCOMPUTEX TAIPEI 2018で2画面ノートPCを発表しました。両社が2画面ノートPCをリリースする背景には、Intelが開発する秘密の端末「Tiger Rapids」の存在があったことを、PCWorldが明らかにしています。

How Intel is quietly designing the future of dual-display PCs inside its labs | PCWorld
https://www.pcworld.com/article/3278049/computers/intel-tiger-rapids-dual-screen-pc.html

コードネーム「Tiger Rapids」と呼ばれる端末とコードネーム不詳の端末の2つのIntel極秘開発端末は、以下のムービーで確認できます。

Intel shows off the dual-screen future of PCs - YouTube


PCWorldが潜入したのはカリフォルニア州サンタクララのIntel本社にある「Client Experience Design Studio」と呼ばれる部屋。


2つのディスプレイをヒンジで接続したノートタイプの端末が「Tiger Rapids」。ペンホルダー付きです。


Tiger Rapidsは液晶ディスプレイ(左)とEインクディスプレイ(右)の異なる2つのディスプレイを持つ2画面端末。


ペンに重点を置いており、Eインクディスプレイ(EPD)はメモ帳代わりに使えます。


EPDに書き込んだ内容は、即座にOneNoteに取り込むことが可能。


さらに機械学習技術によって、書き込んだ内容は瞬時にテキスト変換することも可能です。


CPUなどの半導体メーカーのIntelですが、Tiger Rapids端末はすべて自社でイチから開発しています。開発経過を説明するテーブルには、大元のコンセプトデザインとして「手帳」がありました。


この手帳をもとにデザインされた端末は、紙ベースでモデルが作られ……


3Dプリンターで出力して、デザインをつめます。


その後、金属パーツでもモデルが作られ……


本物のディスプレイを装着して、より現実的な形に。


デザインが固まると、専用設計のマザーボードやバッテリーなどが製造されて、実機が作り上げられます。なお、Tiger Rapidsには7.9インチの液晶ディスプレイ、第7世代Kaby LakeのCoreプロセッサー、SSD、Wi-Fiモジュールが搭載されており、メモリ容量は非公開。厚さは4.85ミリメートルでiPhone 8よりも薄いとのこと。外部ポートはType-CのUSBのみで、プロトタイプは13~15時間のバッテリー寿命を実現しているそうです。


Intelは伝統的な紙やペンの質感を大切にしており、EPDとペンの開発にはこだわったようです。


そして、Tiger Rapidsとは別の、コードネーム不詳の2画面端末。


両画面とも液晶ディスプレイを採用しています。


ベゼル幅がせまいので、2つのディスプレイを使って大画面表示してもさほど違和感はありません。


横向きに使えば、ノートPC型に。なお、画面全体をキーボードとしても使えます。


折り返せばいわゆる「テント」モードに変形可能。プレゼンテーションなどで便利です。


Excelなどを大画面に表示すれば作業もはかどりそうです。


Intelのクライアントコンピューティング担当上席副社長のグレゴリー・ブライアント氏は、ASUS「Project Precog」やLenovoの第2世代「Yoga Book」などCOMPUTEX TAIPEI 2018で発表された2画面端末は、Tiger Rapidsをベースにしたものだと述べました。Intelがコンセプトを定めてリファレンス機を開発してPCメーカーに提供することで、メーカーはデザインやマーケティングに注力できるというわけです。

Intelはあくまで製品コンセプトを固めてPCメーカーに提案するのに徹しており、Intelブランドでこれらの2画面端末をリリースする予定はないとのこと。とはいえ、VPU「Movious」などチップレベルから製品開発ができるIntelなので、メーカーに提案するコンセプトデザインが将来登場するコンピューターデザインに与える影響は大。近い将来、2画面タイプの端末が数多く登場することになる可能性がありそうです。

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