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GitHub競合の「GitLab」が有償プランの無料開放をオープンソースプロジェクトと教育機関向けに実施


MicrosoftによるGitHub買収が発表された翌日の2018年6月5日(現地時間)、GitHubの後発で同様のサービスを提供しているGitLabが月額99ドル(約1万1000円)で提供している有償プランを、オープンソースプロジェクトと教育機関向けに無料で開放することを発表しました。

GitLab Ultimate and Gold now free for education and open source | GitLab
https://about.gitlab.com/2018/06/05/gitlab-ultimate-and-gold-free-for-education-and-open-source/

GitLabはGitHubと同様のコードリポジトリのホスティングサービスを提供する企業で、創業は2014年。2008年創業のGitHubを後追いする形でサービス提供を開始しており、当初はGitHubに比べてサービス内容が弱いという評価がありましたが、後に開発陣を強化することでその差を埋めてきています。MicrosoftによるGitHub買収が発表された直後からGitLabにはアクセスが急増し、Twitterではハッシュタグ「#movingtogitlab(GitLabに移ろう)」を付けたツイートが2000件以上も投稿されるなど、にわかに注目が集まっていました。

movingtogitlab(@movingtogitlab)さん | Twitter
https://twitter.com/movingtogitlab


また、実際にGitHubからGitLabへと移動する動きも強まっており、10万以上のリポジトリがGitLabにインポートされる状況にも。この状況にGitLabは敏感に反応し、新規ユーザーを対象に「Gold」プランと「Ultimate」プランを1年間にわたって75%割り引くオファーを提供していました。

#movingtogitlab | GitLab
https://about.gitlab.com/2018/06/03/movingtogitlab/


そしてさらにGitLabは、オープンソースプロジェクトと教育機関向け限定ではあるものの、有償プランの一部を無料で開放することを発表しました。自前でサーバーを用意するタイプの「Ultimate」は月額99ドル(約1万1000円)でしたが、これが無料になります。


また、サーバーは「GitLab.com」を使うタイプの「Gold」も月額99ドル(約1万1000円)が無料に。このプランは教育機関を対象にしており、個人の学生は対象外となっている点は要注意。また、無償提供版のUltimateとGoldにはサポートは付きませんが、通常価格から95%引きの1ユーザーあたり月額4.95ドル(約550円)で追加することは可能です。


なお、GitLabに関してはAppleが開発者会議「WWDC 2018」の場で「Xcode 10」がGitLabをサポートすると発表しており、こちらも追い風材料となっている模様です。

Apple just announced Xcode 10 is now integrated with GitLab pic.twitter.com/eQbtiY4IYm

— GitLab (@gitlab)


Migrating from GitHub to GitLab - YouTube

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in ネットサービス, Posted by darkhorse_log

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