ユーザーの「スマホ使いすぎ」や作業の中断を防止するiOS 12の時間管理機能まとめ
日本時間では2018年6月5日午前2時から開催されたAppleの開発者向け会議「WWDC 2018」では、新しいモバイル向けOS「iOS 12」やMac向けOS「macOS Mojave」、そしてApple Watch向けOS「watchOS 5」などが続々と発表されました。イベント後、AppleのサイトにはiOS 12で登場する新機能をまとめたページが公開されています。
iOS 12に作業中断を減らし、画面を見ている時間を管理するための新機能が導入 - Apple (日本)
https://www.apple.com/jp/newsroom/2018/06/ios-12-introduces-new-features-to-reduce-interruptions-and-manage-screen-time/
iOS 12の目玉機能の一つと言えるのが、ユーザーが一日のうちどの程度スマートフォンを使っていたのかをグラフにしてくれる「Screen Time」機能。これまでは「なんとなく」把握していたスマートフォンを使っている時間を、分単位で明確に教えてくれるようになります。また、以下の画面のように、1日24時間のどの時間帯にSNSやゲーム、生産性に関するアプリなどを使っていたのかを細かく確認することも可能。
iOS 12では従来の「おやすみモード」が強化され、勉強や仕事、会議や食事など日中のあらゆるタイミングで機能をオンにすることで、集中を遮る割り込みを排除することが可能になります。また、新しい「Do Not Disturb during Bedtime(ベッドタイム中のおやすみモード)」では、翌朝に操作するまでディスプレイを暗くし、ロック画面の通知を非表示にすることが可能。さらに、特定の時間や場所に基づいて自動的におやすみモードを終了するよう設定できる新しいオプションがコントロールセンターに追加されます。
iOS 12では、通知の方法でも改善が行われます。アプリごとに通知方法を設定する画面が追加され……
新たに「通知のグループ化」が搭載されることで、複数の通知を分類してまとめて表示することが可能に。
また、ユーザーがどのアラートに反応してデバイスを操作したのかをSiriが学習することで、「サウンドを再生せずに受信する」「アラートをオフにする」などの通知の設定を賢く提案します。
Screen Timeは、ユーザーがiOSデバイスでどのように時間を費やしているかを管理するためのツール。毎日または週ごとの詳細なアクティビティレポートを作成し、ユーザーが各アプリケーションに費やした合計時間、アプリケーションの各カテゴリの使用状況、通知の受信件数、iPhoneやiPadを手にとる頻度についての情報を提供します。
実際にアプリを使っていた時間を分単位で確認することも可能。また、アプリごとに使用できる時間の上限を設定することもできます。
「Downtime(休止時間)」は、たとえば「夜の10時から朝の7時まで」と時間を区切って端末を使えなくしてしまう機能。子どもに渡す端末にダウンタイムを設定しておくことで睡眠を妨げる要因を排除しておくことが可能です。休止時間中でも、電話や「Apple Books」などのアプリなどを使えるようにしておく設定も可能です。
アプリごとに上限時間を設定できるので、「ゲームは1日30分だけ」というルールを厳格に適用することが可能に。また、制限時間に達した際には子どもから親に時間延長を求めることも可能です。Screen Timeはユーザーアカウントのファミリー共有と連係しており、設定もすばやく簡単に行えます。保護者のデバイスのファミリー共有グループからリモートでScreen Timeを設定することも、子どものデバイスで設定することも可能です。
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