密室の謎を解き明かして脱出するリアル版「脱出ゲーム」を作った男性のムービー
閉ざされた部屋や建物の中に隠された謎を頭を使って解き明かし、見事脱出することを目指す脱出ゲームは、最初はコンピューターゲームとして誕生したのですが、次第に現実の世界で同じ状況を再現したゲームとして遊ばれるようになってきています。このリアル版脱出ゲームをブダペスト市内に作った男性のムービーが公開されています。
Inside the World’s First Escape Room - YouTube
脱出ゲームとは、閉ざされた部屋の中に隠されたヒントをもとに謎を解き明かして、脱出するというゲーム。いかにもあやしげな鍵のかかった箱や……
何かを伝えてきそうな電話
謎の数字が中に書かれた箱
数字を合わせて解錠する南京錠。
そして参加者に渡される資料。これらのアイテムに隠されたヒントを、頭脳を使って解き明かしていくというゲームです。
ブダペスト市内には、このような脱出部屋が80軒以上も存在します。しかし、一番最初にこのサービスを始めたのが……
アッティラ・ユルコビッチさん。脱出部屋「PARAPARK」を始めた人物です。
かつては、チームワーク専門のソーシャルワーカーとして働いていたというユルコビッチさん。
転機は、コンピューターで「脱出ゲーム」をプレイしたことがきっかけでした。
「これは実社会でも再現できるはずだ」と考えたユルコビッチさんは、3年後に会社を辞め、ブダペスト市内で初となる脱出部屋をオープンしました。
ユルコビッチさんはブダペスト市内で3軒の脱出部屋を運営しています。1つは短い時間で脱出できるもの、そして残る2つは1時間程度のプレイ時間を想定している部屋です。以下の写真は「Crime Scene 95」と名付けられた部屋。
部屋のあちこちに隠されたヒントを、参加者が力を合わせて解明していきます。
たとえばこの装置は、手元のポンプをシュコシュコして戸棚の中の風船を膨らませて針に当てて割り……
風船の中にあるカギを手に入れます。
そのカギを使って、施錠されたトランクを開けて次のヒントをゲットします。
別の装置では、まず植木の向こうに隠された卵を見つけ……
鳥の巣のような台の上にセットすると……
机の上がピカッと光ります。
光の中からは「519」という思わせぶりな数字が浮かび上がるので……
その数字で南京錠を解錠。
すると、中からは単体のドアノブが出てきました。これはひょっとすると部屋クリアのサイン。
予想通り、これはドアノブが失われていたドアを開けるためのもの。このように謎を解き明かして部屋を脱出するというゲームです。
カラクリがわかっていれば簡単なトリックですが、ゼロから謎を解く参加者にとっては意外と難しいもの。
「参加者は答えがわかると『なんだそういうことか~』と言います」と、ユルコビッチさんはおでこに手を当てるしぐさ。
「脱出ゲームをプレイするのに、特殊なトレーニングは必要ありません。しかし、参加者がチームワークで謎に立ち向かうことが必要です」
「全員で情報を共有し、隠された謎を解き明かしていきます」
実際にクリアした人たちの表情はこんな感じ。
ブダペストには実にさまざまな脱出部屋がオープンしています。このような落ち着いた感じの書斎から……
囚人がとらわれる牢屋なども。
しかしその歴史は、ユルコビッチさんから始まったのです。
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