ゲーム

ソニーは携帯ゲーム機にも再び注力しようとしているとSIEの小寺CEOが明らかに

by Sergey Galyonkin

ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)の小寺剛社長兼CEOが、携帯ゲームのあり方について「よりよいゲーム体験を提供するための一つの手段として、ポータブルに対してどういう望み方があるのか継続的に考えていく必要がある」とコメントし、据え置き機と並行して携帯機を展開していく考えを示したと報じられています。

ソニ-、携帯型ゲームを再び強化へ-子会社の小寺社長が意欲示す - Bloomberg
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-05-23/P95T6M6K50XU01


SIEの前社長だったアンドリュー・ハウス氏は2017年9月に行われたインタビューの中で、携帯ゲーム機について「大きなチャンスのある市場だとは見ていない」と発言し、「リビングルームで遊べる製品に注力する」と、携帯機よりも据え置き機を重視する戦略を明らかにしていました。

一方で、小寺CEOはインタビューで「次世代機はコンソール(据え置き機)にはこだわらないのか」という質問に対して、「コンソールに特化して話すのは難しい。PlayStation Nowがあったり、いろいろな形でゲームを楽しんでいく、オプションを増やすのが使命。デジタルにこれからこれに切り替わるというのではなく、いろいろな形で楽しんでもらえるようプラットフォームを柔軟にしていく戦略だ」と語っています。この小寺CEOのコメントから、SIEが「据え置き型を重視する戦略」から「据え置き機と携帯機を両立する戦略」へ方向転換したと考えられます。

取材を行ったウォールストリートジャーナルの望月崇氏によるツイートでも、小寺CEOへのインタビューの内容が確認できます。

Q3: コンソールにはこだわらない?
A3: コンソールに特化して話すのは難しい。Nowがあったり、色々な形でゲームを楽しんでいただく、オプションを増やすのが使命。デジタルにこれからこれに切り替わる、というのではなく、いろいろな形で楽しんでもらえるようプラットフォームを柔軟にしていく戦略だ。

— Takashi Mochizuki (@mochi_wsj)


また、小寺CEOは、コンソールとポータブルをどうやって連携させていくかは模索中で、携帯機を今後どのように展開していくかについての具体的な戦略はこれから考えていく予定とコメントしています。

ネットで繋がっている世界なので全部含めた中でどういう体験をやっていくかということで考えている。たとえば、プレイリンクのようにコンソールとスマホの連携を楽しんでもらうとか、色々模索している。その延長線上でポータブル(戦略)は固まってくると思う。

— Takashi Mochizuki (@mochi_wsj)


SIEは既に、PlayStation 4やPlayStation 3のゲームをタブレットPCやPlayStation Vitaなど対応端末でプレイすることができる定額制のクラウドストリーミングゲームサービス「PlayStation Now」を提供しています。SIEは据え置き機と携帯機の両立を目指すために、ハードだけではなくPlayStation Nowのようなソフトサービスの充実も戦略に含めていく可能性があるといえます。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
「PS4はライフサイクルの終盤に入る」とSIEの小寺CEOが語る - GIGAZINE

次世代ゲーム機「PlayStation 5」の情報が一部リーク、開発キットは既にメーカーへ配布済みか - GIGAZINE

次世代ゲーム機「PlayStation 5」の登場は「2020年までもつれ込むだろう」と専門家が分析 - GIGAZINE

無料でゲームがプレイできるPlayStation PlusのフリープレイのおかげでPS Vitaは長く遊べるゲーム機になった - GIGAZINE

任天堂とソニーの黒歴史が詰まった幻のゲーム機「Play Station」の本物が登場 - GIGAZINE

in ハードウェア,   ゲーム, Posted by log1i_yk

You can read the machine translated English article here.