世界の都市名の由来が何なのかわかる地図が公開中
世界には190カ国を超える国が存在し、それぞれの国にはさらに膨大な数の都市が存在します。それらの都市にもそれぞれ名前の由来がありますが、現地の人でもない限りめったに地名の由来を気にすることはないかもしれません。そんな「世界中の都市名の由来」を知ることができる地図が、ウェブ上で公開されています。
Literal translations of cities around the world
http://onthegotours.com/literal-translations-of-cities/
世界各地の都市には人名や自然、動物など、いろいろなものに由来した名前が付けられています。それらを、種類別に色分けしてわかりやすく示したのが「Literal translations of cities around the world」です。
示されている都市名は各国1つ。多くは首都が選ばれていますが、アメリカはロサンゼルスがピックアップされているように、首都とは限りません。
地図上にカーソルを合わせると、カーソルの真下にあたる箇所の地図が拡大表示されます。文字の大きい地名なら拡大表示しなくても読めますが、大都市が密集している地域では文字が小さいため、基本的には拡大表示させたほうが読みやすくなっています。
東京の場合、「Tokyo(Japan)」と都市名・国名が表示され、その下に「Eastern Capital(東の首都)」と由来が示されています。
お隣、韓国の「ソウル」は「Capital(首都)」という意味。
ロシアの首都モスクワは、市内を流れるモスクワ川に由来するので「River(川)」と書かれています。
モンゴルのウランバートルは「The red hero(赤い英雄)」が由来とのことで、カッコいい由来を持つ地名が見つかるとテンションが上がります。
イラクのバグダッドは「Given by God(神の贈り物)」という意味で……
ドイツのベルリンは「Swamp(湿地)」が由来となっているとのこと。
アイスランドの首都レイキャヴィークは「Smoky Bay(煙たなびく湾)」という意味。最初のノルマン人入植者のインゴールヴル・アルトナルソンらが上陸したとき、温泉から上る湯気を煙と勘違いして名付けられたものだとのこと。
地名の由来は色によって分類されており、青色が「人に関する由来」、緑色が「自然に関する由来」、黄色が「感情に関する由来」、オレンジ色が「人工物に関する由来」、茶色が「動物に関する由来」、灰色が「それ以外」、白色は「不明」。一見すると緑色の箇所が多く、「やはり自然が由来となった地名が多いのか」と考えてしまうところですが、たとえばロシアは「モスクワ」1都市の由来をもとに緑色に塗られているだけなので、必ずしも「世界的に都市の名前は自然由来が多い」というわけではありません。
地図の下にスクロールしていくと、地名の由来をカテゴリーごとに分類して見ることができます。上部のカテゴリーから「People」を選択すると、人に関する由来を持つ地名がアルファベット順で並びます。
試しに「Natural」を選択してみると、やはり自然由来の地名が多いことがわかります。
複数のカテゴリーを同時に表示させることも可能ですが、やはり緑色の箇所が多いことが一目でわかります。なんとガーナの首都アクラは「Ants(アリ)」という意味を持つようで、「まさか昆虫の名前が由来になった首都があるとは」と驚かされました。
なお、ページの一番下部までスクロールし、「View all date here.」と表示されている箇所をクリックすると……
データの元となったGoogleスプレッドシートが表示されます。
Literal translations of cities around the worldを眺めていると、思いもよらぬ由来を持つ地名に驚かされるだけでなく、その土地がどういう場所なのかにも想像が及び、非常に楽しい体験が可能。ちょっと変わった視点から世界の地名を捉えてみたい人に、オススメできる地図となっていました。
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