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人工知能や機械学習を利用しなくても「SQLの使い方」次第で収益アップは可能


流行の技術である「人工知能」や「機械学習」を使わなくても、適切なSQL文さえ書くことができれば顧客のライフタイムバリューを上げることができるという意見がソフトウェアエンジニアから出ています。

Thread by @cyberomin: "It's always fun when I speak to founders and potential founders and they are quick to tell me how they want to use AI/ML to improve customer […]"
https://threadreaderapp.com/thread/987602838594445312.html

SQLの有効活用を提案しているのは、ソフトウェアエンジニアのCelestine Ominさん。 以下のツイートに一連のスレッドがぶら下がっています。

It's always fun when I speak to founders and potential founders and they are quick to tell me how they want to use AI/ML to improve customer retention and improve LTV. Truth is, they don't even need ML. A properly written SQL is what you need.

— Celestine Omin (@cyberomin)


Ominさんはかつて、週ごとに最も多くの商品を買ってくれた顧客をデータベースからSELECTし、ささやかなクーポンを添えてサンキューメールを送付してみたことがあるそうです。すると、メールを送った顧客の実に99%がリピートしてくれたとのこと。機械学習を使わなくても、シンプルなSQL文を書くだけでこうした情報を集めることができるというわけです。


また、データベースから今度は最後のショッピングの日付が3か月以上前の顧客をSELECTして「戻ってきていただけると嬉しく思います。〇〇円のクーポンをお付けします」という内容のメールを送ってみたこともあるそうです。このメールを送るといつも50%以上の人がアクションを返してくれたとのことです。

Ominさんによるとこうした取り組みは今でもGoogleやFacebookに広告費を払うよりもはるかに効果的で、買い物かごの中を見てニュースレターで関連するメールを送ってみたところ、一般的には7%-10%程度の開封率が25%-30%ほどにも達したとのこと。


さらに、CRONと組み合わせて買い物かごに48時間以上商品を残している人をSELECTしてリマインドを自動送信するスクリプトを書いたこともあるそうです。ここでも人工知能や機械学習は必要ではなく、ただSQLとBashを組み合わせて動いています。

また、代引きでの購入を3回連続でキャンセルした人にレッドマークを付け、次の注文があった際に電話で本当に必要な商品かどうかを聞けるようにするとともに代引きでの注文を受け付けないようにする取り組みもしたとのこと。ここでもSQLを使っています。


もし配送が遅れていても、注文から7日以上たっていてまだ配送されていないものをSELECTして顧客にメールを送るcronジョブを設定することで、顧客にちゃんと見てもらえていると感じさせて安心させることができます。

以上の例のように、人工知能や機械学習を利用しなくてもSQLをうまく利用することでNPSを劇的に改善することができます。Ominさんのツイートは「大切なのは何を使うかではなく、どう使うのか」であることを感じさせてくれるものとなっていました。

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