寝ている時間を自動的に記録しスマホ確認できる「Nokia Sleep」を約2週間使い睡眠サイクル分析・心拍数の追跡・いびき検出・IFTTT連携してみたレビュー

睡眠は人間の体にとって必要不可欠なものであり、睡眠不足が続くと体に悪影響を及ぼすとされています。しかし、いくら睡眠が大事だと頭では理解していても、仕事や趣味に追われてなかなか寝る時間を確保できない日もあります。また、「毎日寝ているはずなのに疲れが取れない」「ベッドに横になってはいるけれど、いつまでも寝付けずに起きてしまって実際どれだけ眠っているのかわからない」という人も少なくないはず。そんな「自分の睡眠の質」が気になる人にぴったりな、日々の睡眠状況をトラッキングしてくれるデバイス「Nokia Sleep」を使ってみました。
Nokia Sleep | 夜のパターンを把握してください。一日のパターンをマスターしてください。
https://health.nokia.com/jp/ja/sleep
◆「Nokia Sleep」を開封&ベッドの下にセット
「Nokia Sleep」の箱はこんな感じ。

箱を開けてみると、中には灰色のNokia Sleepが納められていました。

箱の中にはコードが付属したNokia Sleep本体・取扱説明書・USB充電アダプターが入っています。

Nokia Sleepはマット部分が横60センチメートル、縦20センチメートルという大きさ。

マットの厚さは一番厚い部分でもわずか1センチメートル強で……

端に開いた穴から長さ約2メートル70センチメートルのケーブルが伸びています。

ケーブルの先はUSB端子になっており……

USB充電アダプターに挿して、Nokia Sleepを充電することが可能。

Nokia Sleepのカバーをめくってみると、内部にさまざまなセンサーがあるのがわかります。

セッティングは非常に簡単。敷き布団とマットレスの間に配置するのですが、布団に入った際にちょうどNokia Sleepが胸の下あたりにくるよう置くのがポイント。Nokia Sleepから伸びるUSBケーブルはマットレスからはみ出すようにしておきます。

USBケーブルは付属のUSB充電アダプターと接続して、近くのコンセントに挿せばOKです。

敷き布団を元に戻すと、Nokia Sleepは外から見ても存在がわからなくなります。実際に寝てみると胸の下あたりに微妙な膨らみを感じましたが、2、3日もすると慣れたのか気にならなくなりました。

◆アプリでスマートフォンとNokia Sleepを連携
次に、スマートフォンからノキアの公式アプリサイトにアクセスし、「Health Mate」というノキア製品専用の健康管理アプリをインストールします。「Health Mate」はApp StoreやGoogle Playからインストールできます。
Nokia Health Mate on the App Store
https://itunes.apple.com/app/apple-store/id542701020
Nokia Health Mate - Google Play のアプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.withings.wiscale2
今回はiOS版を使用。「入手」をタップして「Nokia Health Mate」をインストールします。

Nokia Health Mateを起動したら、まずアカウントを作成するため、「アカウントの作成のみ行う」をタップします。

アカウント作成画面に移ります。メールアドレスとパスワードを入力し、利用規約と個人情報保護方針への同意にチェックを入れたら右下の「作成」をタップ。

プロフィールの入力欄に変わるので、名・姓・性別・生年月日を入力し、右下の「次へ」をタップします。

続いて身長と体重を入力して、右下の「次へ」をタップ。

これでアカウントの作成は終了です。次に今作ったアカウントにNokia Sleepを紐付けします。下のメニューバーから「マイデバイス」をタップします。

「Nokia Health製品のセットアップ」という欄の「デバイスをインストールする」をタップ。

デバイスの種類を尋ねられるので、「Nokia Sleep」をタップ。

続けてもう一度「Nokia Sleep」をタップします。

下部の「インストール」をタップすると……

スマートフォンのBluetooth接続をオンにするよう求められるので、Bluetooth接続をオンにします。

すると、自動でスマートフォンの近くにあるNokia Sleepを検出してくれます。「次へ」をタップ。

ペアリングの許可を求められるので、「ペアリング」をタップ。

ペアリングが完了すると、「センサーが接続されました」と表示されます。「次へ」をタップ。

次に、Nokia Sleepが使用するWi-Fiネットワークを選択する必要があります。「Wi-Fi設定」をタップして……

使用するWi-FiネットワークのSSIDとパスワードを入力し、下部の「確定する」をタップ。

すると「ベッドから離れてください」と表示され、Nokia Sleepのセットアップがスタート。10分ほどNokia Sleepが敷かれたベッドに近づかないよう警告され、この間、Nokia Sleepからは小さく「ブーン」という低い音が流れます。音が止まったら「次へ」をタップ。

Nokia Sleepのスタート画面が表示されました。右下の矢印をタップ。

日々の睡眠に加えて、自分では気づくことができない「いびきをかいているのかどうか」もチェックしてくれるとのこと。右下の矢印をタップ。

下部の「完了」をタップすれば、セットアップは完了です。

◆睡眠のトラッキング
Nokia Sleepは一度セットアップを完了してしまえば、こちらが何もしなくても自動で日々の睡眠をトラッキングし、レポートとして送信してくれます。単にベッドの上で寝転がっているだけの時は睡眠時間には加算されず、寝転がっている内に眠ってしまった場合は、ベッドの上でゴロゴロしていた時間を「就寝前に寝付けずにいた」もしくは「就寝後になかなかベッドから出られずにいた」として処理するようです。レポートを詳しく見たい時は、気になる日付をクリックすると……

入眠時間と起床時間、そして睡眠の深さがグラフのようにして表示されます。グラフの薄い水色の箇所が「とても浅い眠り」、少し濃い水色の箇所が「浅い眠り」、青色の箇所が「深い眠り」の時間帯を表しています。浅い眠りと深い眠りが交互に繰り返されて、睡眠が一定の規則性を持っていることが見て取れます。

「睡眠スコア」は1日の眠りを100点満点で評価したスコアのことで、この日のスコアは66点。「平均的な夜」と評されています。

下の方へスクロールすると、睡眠の「持続時間」「深さ」「規則性」「中断回数」「眠るまでの時間」「起きるまでの時間」が表示されます。さらに、一番下には睡眠時の平均的な心拍数といびきの状況が示されていました。ここからさらに内訳を詳しく見たいときは、気になる箇所をタップすればOK。「持続時間」をタップすると……

自分の睡眠時間は、Nokiaが「スイートスポット」に設定している7~9時間に少し及ばないことがわかります。睡眠時間は睡眠スコアにおいて最も重要な要素であり、長く眠ることは蓄積された睡眠負債を減らすのに有効だとのこと。

「深さ」のレポートでは、この日の睡眠の内「深い眠り」が全体の19%、「とても浅い眠り」が全体の28%、「浅い眠り」が全体の53%を占めていることがわかります。「深い眠り」には睡眠全体の25%を費やすことが推奨されており、物理的な疲労から体が回復するのに役立つとのこと。

脳が活性化して夢を見たり眼球が動いたりする状態である「とても浅い眠り」はレム睡眠とも呼ばれ、20%を費やすことが推奨されています。「とても浅い眠り」は感情の調節や記憶の統合にとって、非常に重要だそうです。

「浅い眠り」の状態は目が覚めやすいとのことで、全体の55%を費やすことが推奨されていました。

「眠るまでの時間」は45分であり、少々長めという結果。

やはり長く寝ると高い睡眠スコアを得ることができるようで、9時間近く眠った土曜日には92点という高得点がつきました。

しかし、ただ長く眠れば高い睡眠スコアになるという単純な話でもないようで、翌日の日曜日は9時間眠ったにもかかわらず睡眠スコアは83点。

この日は睡眠が浅かったようで、「深い眠り」に費やした時間はわずか6%しかありませんでした。このことが時間に対して低めの睡眠スコアにつながったようです。

当然ながら睡眠時間が少ないと、睡眠スコアが大幅に下がってしまいます。夜更かしした上になかなか寝付くことができず、5時間31分しか眠らなかった日の睡眠スコアは47点で、「落ち着かない夜」と評されてしまいました。

そして、7時間9分という平均的な睡眠時間でありながら、計測期間中最高の93点という睡眠スコアをたたき出した日もありました。

内訳を見たところ、この日は「深い眠り」と「とても浅い眠り」に費やした時間が非常に長く、実に全体の56%でした。

また、入眠までの時間がわずか7分であり、ベッドに入ってから眠るまでの時間が短いことも高得点につながった模様。

一日ごとの記録だけではなく、一週間の睡眠を一目で確認したり……

一月単位で睡眠状況をチェックすることも可能。平日の平均睡眠時間と休日の平均睡眠時間があまりにも違うと、「平日もちゃんと眠らなきゃいけないな」と心が引き締まります。

さらに、Nokia Sleepはお昼寝してしまった時もしっかりトラッキングしており、後から見返すと「だらしのない生活をしているなあ……」と恥ずかしくなってしまうこともありました。

◆IFTTT連携
Nokia SleepはIFTTTのトリガーとして、他のネットサービスと連携させることも可能。画面下部の「マイデバイス」をタップすると、Health Mateと連携したNokia Sleepの設定画面が開くので、「IFTTTを設定」をタップ。

IFTTTが提供するアプリの中には、フィリップスが販売する「Hue」というスマートライトとNokia Sleepを連携させて、ベッドに入ったり出たりするのに合わせてライトを付けたり消したりするものや……

同じくスマートライトの「Yeelight」と連携させるものがあります。

今回は、「起床した時間をGoogleスプレッドシートに記録する」というアプリを使ってみることにします。IFTTTとNokia Sleepを連携させたい時は、連携させたいアプリをタップ。

アプリを「On」にして……

スプレッドシートの名前を設定し、下部の「Save」をタップすればIFTTTとの連携は完了です。

IFTTTとの連携を設定した後は、自動でIFTTTを使用するGoogleアカウントに新しいスプレッドシートが追加されており……

スプレッドシートにベッドから抜け出した時間が記録されました。

Nokia Sleepは一度設定してしまえばその後はほとんど何もする必要がなく、スマートフォンから手軽に毎日の睡眠状況を確認できます。「忙しい毎日が続いて、ちゃんと必要な睡眠が取れているのか不安だ」「しっかり寝ているはずなのに疲れが取れず、ひょっとしたら自分が思っているほどしっかり眠れていないのではないか」と気になる人には、ピッタリの睡眠トラッキングデバイスとなっていると感じました。また、よく眠れた日やあまり眠れなかった日の記録が逐一残るため、「こういう生活をしたらよく眠れるのではないか」と睡眠記録から日々の生活を見直すことで、生活習慣の改善にもつながります。
なお、Nokia SleepはAmazonからも購入することが可能で、記事作成時点では価格が1万4990円(税込)、2018年6月1日入荷予定となっていました。
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in レビュー, ソフトウェア, ハードウェア, Posted by log1h_ik
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