サイエンス

モアレパターンを活用した船舶の誘導方法とは?

By theilr

レースのカーテンが重なり合ってできる変わった模様など、規則正しい模様が複数重なり合ってできる縞模様のことをモアレと呼びます。しかし、実際にモアレの模様を見ても幾何学的な図形にしか見えず、技術的に応用できると考える人は少ないはず。モアレは見る角度によって図形が変わる特徴があり、この仕組みを利用することで航行中の船舶を正確な位置に誘導するなど、技術的な応用が可能になるとのことです。

Using Moiré Patterns To Guide Ships | Hackaday
https://hackaday.com/2018/04/07/using-moire-patterns-to-guide-ships/

見る角度によって方向を示すことのできるモアレパターンを作る方法としては、2本のクシを使用するという簡単なものがあります。以下の画像のように、2つのクシの先端を合わせ、本体側を開きます。


手前のクシをディスプレイと平行にしたら、クシの先端部分からパソコンのディスプレイをのぞきます。すると正面から見た時は、縦線が描かれます。


クシを少しずらし、右側から見ると、線が右上から左下に下る斜線に変化。


次にクシを逆方向にずらし、左側から見ると、線が左上から右下に下る斜線に変化します。


この仕組みを応用したのがアメリカ特許4629325A号にある船舶誘導用のモアレスクリーンです。このモアレスクリーンは、手前のスクリーンは地面に対して垂直になっていますが、奥の2枚のスクリーンは中央を頂点として傾斜が付けられています。


実際に、このモアレスクリーンの実物を見てみます。以下の画像は、モアレスクリーンを左、正面、右から見た写真です。左から見ると「右矢印」、正面から見ると「縦線」、右から見ると「左矢印」となっています。例えば、夜の視界の悪い状況であっても、橋の中央部分にこのスクリーンが配置してあれば、船舶はスクリーンを見ながら、かじを切り、「縦線」になる位置まで移動すれば、安全に橋の下を通ることができるというわけです。

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