Waymo(元Google)が自動運転車のラインナップにジャガーの電気自動車「I-PACE」を追加すると発表
Googleの自動運転車プロジェクトとしてスタートし、2016年12月に独立した「Waymo」は、2018年中にアリゾナ州のフェニックスで自動運転車の配車サービスを開始する予定です。Waymoによると、自動運転車の配車サービス(自動運転タクシー)開始に備えて、ジャガーランドローバーと長期パートナーシップ契約を締結し、自動運転車のラインナップにスポーツタイプの電気自動車「I-PACE」を追加することを発表しました。
Meet our newest self-driving vehicle: the all-electric Jaguar I-PACE
https://medium.com/waymo/meet-our-newest-self-driving-vehicle-the-all-electric-jaguar-i-pace-375cecc70eb8
Waymoは自動運転車の配車サービスを開始するにあたり、クライスラーのミニバン「パシフィカ ハイブリッド」の導入を決めていましたが、新たにジャガーランドローバーの電気自動車「I-PACE」を加えることを発表しています。
自動運転車の新しいラインナップに電気自動車の「I-PACE」を加えた理由には「環境面」「デザイン面」の2つを最初に挙げています。環境面では、市街地での騒音の減少に貢献することと、CO2などの温室効果ガスを排出せず地球環境に優しいこと。そしてデザイン面では、高級車ならではの乗り心地のほか、車体がミニバンサイズであり、大型のバンと比較すると取り回しの良い点が、市街地での運転に適していると説明しています。
さらに、「機能面」でも優れている点が挙げられています。I-PACEは1回の充電で約400km走行でき、配車サービスとしては、事実上1日中走らせることが可能です。Waymoは、I-PACEが持つ「環境面」「デザイン面」「機能面」の3点が自動運転車のサービスを提供する上で総合的に適していると考え、I-PACEを採用する決め手になったようです。
Waymoによると、I-PACEは2018年からの2年間で2万台を投入する予定としており、全台投入したと仮定すると、1日平均約100万回の移動をI-PACEで行う計算になると説明しています。
・関連記事
Waymo(元Google)が自動運転トラックの公道テストを開始、物流の自動化競争に参戦 - GIGAZINE
Waymo(元Google)の自動運転車が公道を「普通に」走行する360度ムービー公開、自動運転での移動を仮想体験可能 - GIGAZINE
Googleの親会社Alphabetが2017年第4四半期決算発表、収益は約3兆5000億円に - GIGAZINE
Google発の自動運転車がどこまで進化したのかを実感できるドライバーなしの試験走行ムービーが公開、近い将来に「完全自動タクシー」の提供を目指す - GIGAZINE
GoogleのWaymoのハンドルもペダルもない自動運転車「Firefly」の開発が終了へ - GIGAZINE
・関連コンテンツ