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Firefox 60ではCookieに関する管理方法が変更され、個別のCookie管理は廃止になる見通し


2018年5月に正式版のリリースが予定されているFirefox 60では、設定画面にあった個別のCookie管理を行う項目が廃止されることが開発中のNightly版から明らかになっています。

Mozilla removes individual cookie management in Firefox 60 - gHacks Tech News
https://www.ghacks.net/2018/02/26/mozilla-removes-individual-cookie-management-in-firefox-60/

この変更は、開発者向けに公開されているFirefoxの初期開発バージョン「Firefox Nightly」で加えられているもので、完成後はFirefox 60としてのリリースが予定されているもの。記事作成時点の正式版バージョンは「58.0.2」なので、2世代後のFirefoxに反映される変更ということになります。この変更により、Cookieはサイトのデータと一緒に管理されることになり、これまでとは異なる管理方法が用いられることになります。

Firefox 59(β版)以前のFirefoxで、アドレスバーに「about:preferences#privacy」を入力して移動すると以下のようなFirefoxの設定画面が表示されます。この中にある「履歴」の項目で、Firefoxに「履歴を記憶させる」または「記憶させる履歴を詳細設定する」を選択している場合にはその下部にCookieの取り扱い方法や削除を行える項目が表示されます。ここでさらに「Cookieを表示」をクリックすると……


以下のように、保存されている個別のCookieの内容を表示し、削除などを行うことが可能になります。


この項目が、「Firefox 60」からは変更される方向で開発が進められています。Nightly版で「about:preferences」を開いた時に表示される画面では、以下の3点が変更されていることがわかるとのこと。

・「履歴」から「ウェブサイトから送られてきた Cookie を保存する」の項目が廃止され、チェックボックスを入れられる項目が4つから3つに減っている
・新たに「Cookies and Site Data」(Cookieとサイトのデータ)の項目が追加され、過去のバージョンでは「履歴」の下にあったCookieの設定項目がここに移動している
・「Cookieを削除する」のボタンが「履歴」から削除され、Cookies and Site Dataの下にある設定項目の一部に組み込まれている


これまでのFirefoxでは、「履歴」の項目で「記憶させる履歴を詳細設定する」を設定していなかった場合だとCookieの設定項目が表示されない状態になっていませんでしたが、Firefox 60では設定画面を開くとまず間違いなく表示されるようになっています。また、「Cookieを表示」ボタンが廃止されたかわりに、新たな形式でCookieの情報を表示させる項目が追加されています。その画面では、以下のように個別のCookie情報をデータ容量や最終更新日時と併せて確認できるようになっているとのこと。しかし、便利な機能が追加されている一方で、従来のように個別のCookieの内容を詳細に確認できる画面は廃止されている模様です。


この件について、Mozillaの公式バグリストページでは次のように説明されているとのこと。

As per our UI concept in bug 1421690 and (finally) following the spec guidelines (https://www.w3.org/TR/webstorage/#privacy) we'd like to merge the cookies settings into the "Site Data" section and move them to top-level.

This also means removing individual cookie management from about:preferences.

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(簡約)
バグ1421690に関するUIコンセプトのとおり、そして仕様ガイドライン(https://www.w3.org/TR/webstorage/#privacy)に沿って、Cookie設定を「サイトのデータ」セクションに統合してトップレベルに移動させたいと思います。

これにより、個別のCookie管理が「about:preferences」から移動することになります
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この変更により、Firefox 60以降では個別のCookie管理が難しくなるとみられていますが、拡張機能を使うことで従来の方法を継続させることも可能となっています。

ちなみに、この「Cookieの個別管理」は、Google Chromeでは廃止されずに残されているとのことです。

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in ソフトウェア, Posted by darkhorse_log

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