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自分の価値観をクリックするだけで面接官へのスマートな「逆質問」を自動作成する「Culture Queries」で理想の質問を作ってみた


就職や転職の際に、採用側の企業と自分の価値観が合うかどうかを確認するのは重要なことです。しかし、自分の運命を左右するかもしれない面接官に尋ねたい内容をわかりやすく伝え、気分を悪くさせない質問を組み立てるのは難しいもの。Key Valuesのサービス「Culture Queries」は、自分が重視する価値観を選ぶだけで、価値観に合うスマートな質問案を自動作成してくれます。

The best questions to ask in an interview | Culture Queries
https://www.keyvalues.com/culture-queries

「Culture Queries」は応募者と採用側の企業の価値観をマッチさせるためのウェブサイト。「重視する価値観」をクリックするだけで、面接官に尋ねるべき質問案と解説を得ることができます。


質問する価値観は、「Daily Routines」(通常業務内容)、「Team Values」(チームの価値観)、「Personal Health」(個人の健康や生活)、「Engineering」(エンジニアリング)、「Career Growth」(キャリア展望)、そして「Strategy」(企業戦略)の6つの項目に分かれています。


実際に質問案を作成してみました。最初の項目「Daily Routines」(通常業務内容)では、「Eats Lunch Together」(仕事仲間ともに昼食を食べる)を選択。なお、価値観は複数選択することも可能です。


この項目での価値観は以下のとおりとなっています。
・「Eats Lunch Together」(仕事仲間ともに昼食を食べる)
・「Flexible Work Arrangements」(業務内容の柔軟性)
・「Light Meetings」(会議は軽め)
・「Friends Outside of Work」(仕事以外では友人)
・「Has Good Beer」(仕事でビールなどのお酒が大丈夫)
・「Thoughtful Office Layout」(機能性が高いオフィスレイアウト)

次は「Team Values」(チームの価値観)の中から項目を選びます。選択肢には「製品への愛がある」や「フラットな組織」、「広い分野で担当を持つ」などがあり、今回はフレンドリーな価値観を重視する方針で「Engages with Community」(コミュニティとのつながり)を選択。


この項目の全ての価値観は以下の通り。
・「Engages with Community」(コミュニティとのつながり)
・「Team is Diverse」(多様性のあるチーム)
・「Continuous Feedback」(継続的なフィードバック)
・「Impressive Team Members」(社員が優れている)
・「Bonded by Love for Product」(製品への愛がある)
・「Creative + Innovative」(創造性と革新性がある)
・「Cross-Department Collaboration」(他の部門とも共同作業を行う)
・「Open Communication」(オープンなコミュニケーション)
・「EQ > IQ」(心の知能を知能指数より重んじる)
・「Flat Organization」(フラットな組織)
・「Risk-Taking > Stability」(安定よりリスクを取ることを重視する)
・「Wears Many Hats」(広い分野で担当を持つ)
・「Heavily Team Oriented」(チームに大きく重きをおく)

次は、「Personal Health」(個人の健康や生活)の分野で項目を選んでみます。選択肢には「ワーク・ライフバランス」や「肉体的健康の補助」などがあり、今回はバリバリと働くイメージで「Actively Practices Inclusion」(業務に積極的)を選択。


この項目の全ての価値観は以下の通り。
・「Actively Practices Inclusion」(業務に積極的)
・「Work/Life Balance」(ワーク・ライフバランス)
・「Committed to Personal Growth」(個人的能力の成長を重視)
・「Ideal for Parents」(親にとって理想的)
・「Safe Environment to Fail」(失敗しても安心できる環境)
・「Supports Physical Wellness」(肉体的健康の補助)
・「Fosters Psychological Safety」(心理的な安全を改善していく環境)

次のは「Engineering」(エンジニアリング)の価値観を選んでみます。項目には「ペアプログラミングを行う」や「オープンソースコントリビューター」そして「最新技術」などを重視する価値観の項目があります。今回は、企業に技術力があり自分の技術を高めそうな企価値観の「High Quality Code Base」(コードベースが高品質である)を選択。


この項目の全ての価値観は以下の通り。
・「High Quality Code Base」(コードベースが高品質である)
・「Pair Programs」(ペアプログラミングを行う)
・「Open Source Contributor」(オープンソースコントリビューター)
・「Start-to-Finish Ownership」(プロジェクトの最初から最後まで自分自身の課題と捉える)
・「Uses Agile Methodologies」(アジャイル開発を採用している)
・「Cutting-Edge Technologies」(最新技術)
・「Fast-Paced Environment」(ペースの速い環境)
・「Continuous Delivery」(継続的デリバリー)

次の項目は「Career Growth」(キャリア展望)の価値観を選んでみます。選択肢には内部昇進や移動、インターンシップ制度などがあり、今回は内部でバリバリ昇進するイメージで「Promotes from Within」(内部昇進)を選択。


この項目の価値観は以下の通り。
・「Promotes from Within」(内部昇進)
・「Internal Mobility」(内部で移動がある)
・「Good for Junior Devs」(ジュニアデベロッパーに寛容)
・「Has Internship Program」(インターンシップ制度あり)
・「High Employee Retention」(高い社員定着率)

最後の項目は、「Strategy」(企業戦略)です。選択肢には、「顧客第一」や「製品主導」そして「データ主導」などがあります。今回はお客様が第一というイメージで「Customer Comes First」(顧客第一)を選択しました。


この項目の全ての価値観は以下の通り。
・「Customer Comes First」(顧客第一)
・「Engineering-Driven」(エンジニアリング主導)
・「Product-Driven」(製品主導)
・「Design-Driven」(デザイン主導)
・「Data-Driven」(データ主導)
・「Rapidly Growing Team」(社員規模が急成長している)

自分が重視する価値観を選び終わったら「See Results」をクリック。


クリックした価値観に合わせて質問案が自動で作成されました。


質問案にはそれぞれ一番上に質問内容、その下に薄い字で解説が記載され、一番下にはこの質問案が作成される原因になった価値観が記載されています。「ランチ時のミーティングや他のイベントなどは、どれくらい頻繁に行なわれますか?」という質問は、自分が選んだ「Eats Lunch Together」(仕事仲間ともに昼食を食べる)の選択肢から作られたもの。解説には、「誰でも、昼食時がどのようなものか知りたいものです。しかし、そのまま尋ねるというのは面白みがありません。そんな場合は、その会社のランチ時に行われるイベントなどを尋ねてみましょう。すると、ランチが支給されているか、他の人と食事を取るのかがわかるでしょう」などと書かれています。


「Promotes from Within」(内部昇進)を重視する価値観を持つ人へ提案された質問案は、重役やリーダーに対して、「今回、私のように外部の人間を対象に役職の募集をした理由はなんでしょうか?」と内部でなく外部の人材を募集するに至った理由を尋ねて、社内の状況を探るものでした。


「Engages with Community」(コミュニティとのつながり)に価値観を持つ社風を重視する人に薦められた質問案は、「御社はどのようなコミュニティとのつながりがありますか?」というストレートな質問。そして、解説欄には追加で「また、そのようなコミュニティを作ったり貢献したりするためには、どのようなことができるでしょうか?」という質問案が記載されています。


Culture Queriesでは、どの価値観を選んでも全部で20個中の質問が選ばれますが、そのうち未登録で見ることができるのは6個のみとなっています。20個の質問案を全てを確認するためには、メールアドレスの登録が必要。登録するには、質問案の下にある入力ボックスにメールアドレスの入力して「Send」をクリック。


すると、入力したメールアドレスに全ての質問案が送信されたことが表示されます。


メールアドレスの受信ボックスには、Key Valuesからのメールが届き、全20個の質問案が記載されていました。


Culture Queriesの質問案のページでは他に、企業の求人がいくつか表示されています。これらの企業は、自分が重視している価値観と同じものを重視しているものとなっています。


このサービスを運営しているのは、ソフトウェア開発者のLynneさんで、かつて掃除代行サービス企業Homejoyで150人の社員を束ねていた元オペレーションマネージャーです。Homejoy時代の後、エンジニアリングの世界に飛び込んだLynneさんは、エンジニアを採用する時に興味関心や能力、プログラミングなどのテスト、そしてリクルーターなどの手段を用いましたが、求める価値観と能力を合わせ持った人材が見つかりませんでした。その経験から、このサービスを作ったとのことです。

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in ネットサービス, Posted by darkhorse_log

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